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12月10日-05号

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  1. 和歌山市議会 2001-12-10
    12月10日-05号


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    平成13年 12月 定例会                  平成13年     和歌山市議会12月定例会会議録 第5号                平成13年12月10日(月曜日)議事日程第5号平成13年12月10日(月)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問    ----------------------------会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問(田上 武君、北野 均君、奥田善晴君)    ----------------------------出席議員(41名)  1番  渡辺忠広君  2番  姫田高宏君  3番  寒川 篤君  4番  藤本眞利子君  5番  中 拓哉君  6番  多田純一君  7番  田中孝季君  8番  山下大輔君  9番  尾崎太郎君  10番  東  稔君 11番  山本宏一君 12番  北野 均君 13番  寺井冨士君 14番  佐伯誠章君 15番  森下佐知子君 16番  藤井健太郎君 17番  メ木佳明君 18番  東内敏幸君 19番  中嶋佳代君 20番  中橋龍太郎君 21番  松浦六男君 22番  宇治田清治君 23番  貴志啓一君 24番  遠藤富士雄君 25番  浦 哲志君 26番  浅井武彦君 27番  森田昌伸君 28番  山田好雄君 29番  武内まゆみ君 30番  大艸主馬君 31番  麻生英市君 32番  田上 武君 33番  新川美知子君 34番  青山 稔君 35番  角田秀樹君 36番  井口 弘君 37番  吉田光孝君 39番  奥田善晴君 40番  波田一也君 41番  浜野喜幸君 42番  岩城 茂君    --------------説明のため出席した者の職氏 市長         旅田卓宗君 助役         大浦恒夫君 助役         小橋義實君 収入役        松田優輝君 市長公室長      山下 眞君 企画部長       北野壽彦君 総務部長       上西 勇君 財政部長       松見 弘君 市民部長       中野圭郎君 福祉保健部長     中野凱也君 生活環境部長     宮木多喜男君 産業部長       西嶋真司君 都市計画部長     岡本 弘君 建設部長       武田範房君 下水道部長      小倉常男君 教育委員会委員長   竹内巳喜男君 教育長        山口喜一郎君 教育総務部長     楠本喬二君 教育文化部長     空 光昭君 消防局長       黒田禎純君 水道局長       源井洋之君 水道局業務部長    松本 功君 水道局工務部長    山縣良男君 選挙管理委員会委員長 筒井敏郎君 代表監査委  員   伊藤松雄君 人事委員会委員長   鈴木俊男君    --------------出席事務局職員 事務局長       三宅徹哉 事務局次長      川西通夫 議事調査課長     山ノ井義雄 議事調査課長補佐   前田明男 議事班長       尾崎順一 調査班長       濱治 匠 主査         中野光進 主査         石本典生 主査         中西 太 主任         奥谷知彦 主任         志賀政廣    --------------           午前10時11分開議 ○議長(森田昌伸君) おはようございます。 ただいまから本日の会議を開きます。    -------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(森田昌伸君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   浦 哲志君   麻生英市君   佐伯誠章君 以上3人の諸君を指名します。    -------------- △日程第2 一般質問 ○議長(森田昌伸君) 次に、日程第2、一般質問を行います。 順次、質問を許します。 田上武君。--32番。 〔32番田上 武君登壇〕(拍手) ◆32番(田上武君) おはようございます。 議長の指名をいただきましたので、質問をさせていただきます。 今日、重要課題が山積する中、今回の質問に少なからず抵抗を感じておりました。当市にとって大学問題やその他かなり大きな課題があり、そしてまた失業の問題、雇用不安、就職不安、景気の低迷による生活不安、さらに老後の不安。不安で迎えたこの21世紀に際して、これらの問題解決のために地方自治体として何をなすべきかが重要であると認識をいたしております。 そういう方向で質問ということも考えたわけなんですが、幸いに同僚議員や先輩議員がそれらの課題について質問を行っていただきますので、通告にあるように単純な質問ということになろうかと思います。しかし、あえて質問をしようというのは、過日、瀬戸内寂聴さんの新聞記事を読みまして、意を決して質問させていただくことにいたしました。 香川県の豊島に緑を築こうという記事がございました。御存じのように、あの緑豊かな島が産廃で埋め尽くされた。そして、島民の粘り強い住民運動の末、廃棄物の完全撤去に向けて現在動き出しております。この苦い経験をもとに、かつての緑あふれる自然を再生しようと、瀬戸内海の島々や沿岸に100万本の植樹をする運動が始まっております。母体となるのが瀬戸内オリーブ基金、そして呼びかけ人の一人である弁護士の中坊公平さん、賛同する作家の瀬戸内さん、あるいは建築家の方々等々が植樹に取り組んでいる、こういう記事が目にとまりました。 その中で、瀬戸内寂聴さんの「あす、世界が滅びるとしても、今、木を植える」と、こういう見出しが目に入りました。瀬戸内さんが来年2月に婦人雑誌の「家庭画報」に掲載予定の文章を事前に読むことができた。 それは、「地球はこれから何年続くと思うか」と各方面の学者1,000人以上に聞いた記事であるそうです。85%以上の学者は、60年から70年しか続かないと答えているようであります。大変怖い記事になろうかと思います。 宇宙物理学者ホーキング博士が、「高度な文明が発達した星が宇宙に存在するが、余り文明が発達し過ぎるとすぐ滅んでしまうので、現在生きている我々の目には触れない」と指摘しているようであります。地球の文明の発達は限界で、いずれ滅んでいくのは当たり前かもしれません。 そして、作家の故開高健さんが好んで色紙に書いた言葉に「あす、世界が滅びるとしても、きょう、君はりんごの木を植える」というのがありました。それは、絶望してはいけないというすばらしい言葉であります。 私はその記事を読みまして、この6月に質問をし、その中で、和歌山の40万人口、40万本植樹というものを提起いたしてまいりました。 したがって私は、その後、一体この40万植樹運動についてどのように取り組んでいただいておるのか。何回も何回も言わんと、なかなか前を向いて走ってくれないという経験から、あえてその後について、まずお伺いすると同時に、同じく自然環境を守るという意味で雑賀崎のお台場についても、何回か質問いたしてまいりました。このお台場は、その後どのように進展しているのか、まず、お伺いいたします。 同じく教育委員会に、お尋ねいたします。 過日、元出雲市長の岩国哲人さんが和歌山へ来て、いろいろ話し合うことがありました。和歌山城を眺めながら「大変すばらしい環境が和歌山に存在する。山あり川あり海がある。この自然環境を子供たちに、自分たちのふるさとがこんなにすばらしいんだということを、やはりきちっと教えていかなければ、将来、自然を愛する優しい、感情多感な時期にこそ必要ではないか」と、こういう話もございました。 島根県出雲市では、小学校卒業前に、卒業記念として、和歌山のようなお城は存在しないけども、山に登り、そして全生徒が自分の生まれ育ったふるさとを見る、自分の住んでいるところを確認する、こういうことを続けているんだ、そのような話を聞きまして、いろいろ聞いてみたところ、なかなかそのような状況が和歌山には出ておらない。小学校2年、3年でそのような行事がありまして、それぞれの地域の高台に上り、自分の住んでいるところを見回すということがある。しかし、余りにも若年過ぎるのではないだろうか。そこで、小学校の卒業記念として、この和歌山城に登閣くし、そして改めてこの和歌山というところを再認識してもらう。そうすれば、新たな感動を呼ぶのではなかろうか、これが自然教育、環境教育の一端になるのではないだろうか、そのような思いがいたしております。 したがいまして、卒業記念という節目に、ぜひ小学校全生徒が改めて自分の生まれ育ったこの和歌山を再認識してもらう。そして、中学校に行き、中学校で同じく環境教育として、島根、出雲あるいは大津その他で環境探偵団ということで中学生が地域に出て、そして自然環境も含め、道路問題も含めて、すべて自分たちの目で実際に体験していく。そういう小・中という延長線上でこの環境問題ということについて教育委員会として取り組んでいくべきではないだろうかということを、まず、お伺いさせていただきます。 次に、過日、私ども、森林・林業・林産業活性化促進和歌山市議会議員連盟という長い名称があるわけなんですが、議員連盟の皆さん方と香川県庵治町で森サミットがございまして、6名でしたか、参加してまいりました。 そこでは、「森と であい ふれあい かたりあい」という中で、サミット宣言が採択されました。 一部を紹介いたしますと、「今日、人類が20世紀を通じて築いてきた大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済社会は、地球規模での環境問題やエネルギー問題を引き起こしています。また、地球の陸地面積の27パーセントを占め、地球環境の保全に大きな役割を果たしている世界の森林は、減少・劣化を続けております。環境への負荷が少なく、持続的発展が可能な経済社会をどのように構築していくかが、21世紀の人類に課せられた大きな課題となっている中で、森林の利用と再生を繰り返す大きな循環を形成することが求められております」という書き出しで、森林サミットに全国から参加がございました。 和泉雅子さんの「北極から森へのメッセージ」の基調講演、そしてパネルディスカッション等々がございました。 翌日、現地視察ということで、創造の森という、庵治町が国有林を買い取り、そして開いた公園であります。平成6年から4年かけて整備を完了した森林公園として親しまれている--ここを現地視察いたしました。 もともと松林であったそうなんですが、現在は約25%に減少しているというところでありました。 そこで、ずっと上っていくと、何やら和歌山によく似た公園がありました。あちこち見に行かんといてくれということであるようですが、秋葉山公園が、ちょうどこの創造の森とよく似ているわけです。この創造の森は、眼下に瀬戸内海国立公園が見え、そして昔の石切り場あるいは源平の時であったんでしょう、船隠し、あるいはその船隠しのところで米はかりという、いろいろな故事の多いところであるわけです。そこを見学いたしまして、先ほど申し上げましたように秋葉山を思い出したわけです。 この森林サミットでは、多くの国有林あるいは私有林を買い上げて、そして公園にしていくという事業が全国で進んでいるわけです。しかし、幸いなことに、この秋葉山、もともと、今、秋葉山のプールのあるところが御坊池という池であったわけなんですが、その名のとおり、本願寺派、東西本願寺の前に、石山寺の時代に、十数年ここに移転された御坊、だから御坊さんと。我々は小さいときから御坊さん、御坊さんということで何してきたわけなんですが、今、立派な名前がありまして、秋葉山公園(市民の丘)という公園になっているわけです。約30何年か前だと思います。市制80周年記念で整備された公園であるわけです。 庵治町の公園と比較するために、久しぶりに秋葉山に登ってみました。ちょうどもみじのきれいな時期でございまして、上がっていくと、もみじの谷をくぐるような雰囲気でありました。そして、頂上に行きますと、広っぱがあり、いろんな遊具が備えつけてあります。そしてその上に、南には和歌浦湾を眺望し、東に雑賀崎そして淡路島を望む、いわゆる大浦水軒浜を眺望し得る。そして、北には和歌山城を中心に市街地が広がる。織田信長に対抗した雑賀一族が築いた城跡ということもありまして、かなりそういう見晴らしがいいところなんです。案内にもそのように書かれております。 しかし、お城が見えない、和歌浦湾が見えない、淡路島も見えない、うっそうとした森になっていて、眺めることができないわけなんですね。あそこは、お年寄りが朝早くから一日じゅう散歩がてらよく利用するわけなんです。聞きますと、これでも、この5月か6月ごろ剪定してくれて、よく見えるようになったと。それでも、よく見えるようになったということでありました。 先ほどのもみじのところにもベンチがございました。ベンチというのは座るところやと思っていたら、座ることができないベンチが2つありまして、そして休憩所がございました。コンクリートの休憩所で、まあまあ座る気がするようなところじゃないわけなんですね。 あそこは、梅が寄贈されてたくさん植樹されていて、大変きれいなところなんです。梅と桜が一度に見えるというところであったわけです。 そういう、本当に自然に恵まれた公園。他都市では一生懸命、国有林や私有林を買い取り、大がかりに何年もかけてつくっている。結構な自然に恵まれた公園を、なぜもっと整備できないんだろうか。 花いっぱい運動が実施されている中で、メーン会場がこれまた人工でつくられたマリーナシティーである。こういうところを、なぜメーン会場にできないんだろうか。自然の中で、こんなすばらしいところがあるのにと思いつつ行きましたが、やっぱりここではだめなんだなと。人を大勢呼び込むような場所にはなってないんだな、もったいない。他都市から言わせれば、宝の持ちぐされ、そのような感じがいたしました。 この由緒ある市民の丘を何としてでも他都市に負けないような、本当に市民が喜々として登っていける、市街地に唯一ある、本当にいい公園だなというふうに感じました。したがって、森サミットへ行ったおかげで、地元の秋葉山公園を見直す機会になりました。 せっかくですので、当局においても、この80周年記念で開かれた公園を、ただ開いたということではなしに、維持管理を含めて、本当に市民の皆さん方が喜んで上がれる、立派な遊具もあるわけなんです。いろいろさびてはおりましたけれども、復元はたやすく可能だというふうに感じました。この市民の丘をぜひもとのような、それ以上の人が大勢上がれるということをお願いしたいわけです。 そして、2回目に日曜日に上がりました。1回目は普通の日であったので、家族連れがございませんでしたけれども、そのような公園でも、約50名の親子連れが2組は弁当を開いておりました。そういう身近なものを、何でも新しくつくるということでなしに、このような立派なものを維持管理していく。そして、名前のとおり市民の丘という用途にぜひ早急に取り組んでいただきたい。 また後ほど触れますけれども、塩屋の通りを行きますと、「落石に注意して歩行してください」という看板があるわけです。その隣に「秋葉山公園(市民の丘)」とあるのに、その下へ行くと「落石に注意して歩行してください」とあるわけです。ヘルメットか何かをかぶってでも行かんと通れないような雰囲気の看板があるわけなんですね。せめて、市民の丘で皆来るんやから、落石に注意というようなことのないように、やはりやってもらわんと、「危のうて、あっこへ行けやん」ということになるわけですね。そら、まあ、何回か落石があったそうです。ですから、すべてそのように、やはり自然というものがあるわけですから。 そして、庵治町の創造の森とのもう一つの違いが、樹木の紹介。そこらの電柱に、どこどこに空き家があるとか、何とかというのをパッと書いて張ったような、そういうのをたまに木にぶらさげているわけですね。庵治町では、何々の木ということで、きちっと表示しているわけです。ところが、そういうことも、まあまあ、ところどころにあるんですよ。そこらの電柱へピッと張ったような、はたへ行って、こんなにして見なかったらわからん。もう消えかかっているわけなんです。 そういう状態ですので、これについては我々も、森林・林業・林産業活性化促進和歌山市議会議員連盟という名前があるわけですから、これからもしっかりと管理監督を、我々ではできませんので、そういう目配りをしていきたいなというふうに考えておりますので、この秋葉山公園維持管理についての考え方をお聞かせいただきたいと思います。 次に、道路、歩道ということです。 これも、たまたま目撃をいたしました。腰が悪くなったときに自転車でずっと走ったわけなんですが、残念ながらなかなか自転車で安全に走れるような歩道にはなっておらないというのが現実であります。 これも大分前に、「道路点検をしなさい」「一斉点検をいたします」という答弁があったわけなんですが、そんなことは議会が終わったらすぐ忘れてしまうというのが常ですので、改めて、この道路点検を提起したいと思います。 そして、歩道のところに自転車のマークがついて、自転車が走るところがあるわけですね。これは、私のはたですが、いつも横断歩道のところを走るので知らなかったんですが、ある日、見たら、買い物帰りの女性がひっくり返っているわけですね。そこが四差路になっておって、左折する車と接触しかかるわけです。明光での買い物帰りで、ぎょうさん積んであって重いので、すぐ自転車を起こしに行ったんですが、よく見たら、その自転車道の行き先に歩道が上がってますね。あれ、何センチぐらいですか、そこへ突き当たるわけです。歩道に乗り上げられない。こういう自転車の専用通路になっているわけなんですね。 これはあかんなと思って、すぐ連絡して確認したわけです。そこだけではなしに、和歌浦中央病院のところも同じように、見たら、乗り上げられない。そこでおりて、よいしょと上げないと行けない自転車通路がある。 こういうことで、これについては、早急に、ほかにもあると思うんですよ。ですから、少なくともそのような、その利用に値しないような自転車道。皆、横断歩道、白線の中を通る方が安全なんですわ。だから、そういうものが散見されるということですので、せっかくここへ立ったので、ちょっと言っておこうとこうということなんです。 最後に、水問題について質問させていただきます。 これも、過日、奈良県の川上村から助役さん、あるいは課長さん、3人の方に来ていただいて、職員の皆さんにも、そして議員の皆さんにも聞いていただいた水問題。 川上村は、大きく新聞でも取り上げられたわけなんですが、源流として水を守るために国有林を、あるいは私有林を開発から守るために買い取っていく。そして、きれいな水を流していくということについて取り組んでいる村であるわけです。 そして、講演いただいたわけなんですが、一番消費するのが我が和歌山市であるわけです。これに対する源流、水源地からのメッセージを我々はきちっと受けとめなければいけないという思いで質問をさせていただくわけです。 和歌山に川上村から自動車で吉野川そして紀の川を下ってずっと眺めながら、この和歌山に来た。長い道中の中で、それぞれの役割を果たしながら、海に流れ出るところがこの和歌山だ。しかし、何カ所か気がかりなところがございました。--これが助役さんの率直な言葉でございました。 水は水なりにそれぞれの役割を果たして和歌山に到着する。その和歌山で何カ所か気がかりなところと。水質であったら、何カ所かという言葉が出てこない。「何カ所か気になるところがございました」と。「それは河原の汚さ、ごみも含めてということではないんでしょうか」と言いますと、笑っておられました。 この水、水質もさることながら、水源地でそれなりに大変な努力をしながら、きれいな水を送り出したい、ダムのために多くの民家が、先祖伝来の田畑も含めて水没した中で、なおかつきれいな水を送り出したいという、この川上村に対して、一番の大量消費地としての和歌山から、いかに、どのような協力のしようがあるんだろうか。 川上村では、財団法人の設立を計画しているわけです。そして和歌山市にも、和歌山県にもお願いをするということで、何回か来ておられるようであります。 したがって、この財団法人について、いかようにお考えなのか、水道局にお聞きして、第1問とさせていただきます。(拍手) ○議長(森田昌伸君) 岡本都市計画部長。 〔都市計画部長岡本 弘君登壇〕 ◎都市計画部長(岡本弘君) 32番田上議員の御質問にお答えいたします。 40万本植樹運動のその後の取り組みについてということでございます。 ことし10月下旬に緑化推進会議を開催し、市施設の敷地面積に対する緑化基準を設け、緑化推進を進めることを決定するとともに、40万本植樹運動についても協議いたしました。緑化推進会議において、市民に積極的に参加していただくためには、苗木の配布事業を展開していくことが、市民1人1本運動につながっていくのではないかとの意見がございました。 今後は、緑化推進会議での意見を踏まえ、積極的に40万本植樹運動を推し進めてまいりたいと考えています。 次に、秋葉山公園(市民の丘)の整備、維持管理についてでございますが、昭和44年3月、秋葉山公園を市民の丘としての年次計画の策定を行い、昭和46年に秋葉山市民の丘として、周遊園路、展望台、休憩所、便所、遊具、水道施設、植栽、山頂広場を整備いたしました。その後、維持管理につきましては、その都度対処を行ってまいりましたが、施行整備を行って以来、何分約30年の歳月が過ぎてございます。 議員御指摘の整備につきましては、ことし春より、秋葉山山頂より、まず樹木の剪定に取りかかっております。また、山頂には花壇もつくり、四季折々に咲く花の球根等の苗も植え、周遊園路につきましては悪い箇所の補修をその都度行っております。市民の丘として、自然に親しんでいくため、秋葉山に来鳥する野鳥図鑑の看板もことし12月中旬に設置する予定でございます。 また、既存の案内立て看板も傷んできておりますので、随時整備を行い、今後、秋葉山公園(市民の丘)が名所となり得るような特色を持った公園、例えば梅の名所、もみじの名所といった公園になるように考えてございます。 なお、秋葉山全体の整備につきましては、今後、財政状況を見きわめながら計画的に整備してまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 武田建設部長。 〔建設部長武田範房君登壇〕 ◎建設部長(武田範房君) 32番田上議員の御質問にお答えいたします。 歩道及び自転車道について、現状とその対策はどうなっているのかとの御質問でございます。 平成13年3月末現在、本市が管理する歩道につきましては、延べ延長106キロメートルございます。そのうち、議員御指摘の特に狭隘な部分としましては、約1キロメートルでございます。 また、歩道と横断歩道とに段差がある箇所につきましては、現在調査しているところとしまして、本町和歌浦線で3カ所と、宮175号線で1カ所ございますが、これらにつきましては本年度中に歩道の切り下げを行い、段差の解消を図る予定でございます。特に狭隘な箇所につきましては、さらに詳細な調査を行いまして、順次改良してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 山口教育長。 〔教育長山口喜一郎君登壇〕 ◎教育長(山口喜一郎君) 32番田上議員の御質問にお答えいたします。 雑賀崎お台場の整備についてでございますが、この整備につきましては、ワークショップ方式を基本に考えております。七洋園からのアクセスにつきましては、自然公園法の第3種地域であることから、許される範囲で安全性を第一に考慮し、また、財政的に負担にならない範囲で地元の協力を得て、狭い里道についてどうするか、協議しているところでございます。 また、お台場の買い取りにつきましては、この土地は農林水産省の所有で、県農林水産総務課が管理しておりまして、国が農地として不要と判断すれば、不要地認定をして売り払うことができますが、その場合、旧所有者にまず声をかけなければならず、この旧所有者が亡くなっておりますので、継承人に働きかけねばなりません。継承人が7人いますが、そのうち、亡くなっている方もいますので、その子供に了解を得なければならないなど、大変難しい問題がありまして進捗がおくれておりますが、継承人が国から買い取り和歌山市に売る意思があるか等の調査を、県農林水産課にお願いしているところでございます。今後、県及び継承人に積極的に働きかけてまいります。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 空教育文化部長。 〔教育文化部長空 光昭君登壇〕 ◎教育文化部長(空光昭君) 32番田上議員の御質問にお答えいたします。 環境問題についての御質問ですが、地域の自然や環境について、さまざまな人との出会いや体験を通して学ぶことは、地域のよさや自分のふるさとの再発見になっていくものと考えております。 和歌山市内の多くの学校の小学校3年生において、和歌山市全体の様子を知るため、和歌山城や名草山、和歌浦権現山、秋葉山や和泉山脈などに登り、地域を自分の目で見詰める、確かめる等の学習に取り組んでおります。しかし、高学年ではそういう機会が少なく、議員御指摘のとおり、卒業という節目にふるさとを見詰めることは意義深いことであり、今後学校に呼びかけてまいります。 また、環境教育については、地域の自然や環境を見詰め直すことから出発したり、身近な川に出かけての水質調査や生き物調査により、それまでに気づかなかった地域のよさを見つけたという実践や、中学生が地元の海岸の環境美化等を行うことにより、自分の地域の自然を見直したという取り組みもあります。また、市内の小学校でも、熱心に子供たち自身の積極的な活動を中心とした子供エコクラブなどによる環境調査や自然活動が広がりを見せております。 今後、中学校等においても働きかけてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 源井水道局長。 〔水道局長源井洋之君登壇〕 ◎水道局長(源井洋之君) 32番田上議員の御質問にお答えいたします。 川上村での財団法人設立についてでございますが、大滝ダム建設を契機に水源地の環境保全などに関する啓発、学習、交流活動を目指すとともに、これらの活動を支える人材とネットワーク育成についても推進し、流域の人々とともに活動できる仕組みをつくり、実践していくことが望まれております。 これらを推し進め、流域初め都市の人々と水源地を結ぶ活動組織として財団法人吉野川・紀の川源流物語を設立し、交流活動を行うものでございます。 本財団につきましては、平成14年4月1日付で設立し、組織は理事9名、監事2名で構成される予定でございます。 水道局といたしましても、財団法人の設立趣旨に賛同し、協力してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 32番。 〔32番田上 武君登壇〕(拍手) ◆32番(田上武君) それでは、再質問に入らせていただきます。 まず、教育関係でいきますと、環境学習あるいは卒業授業については、それぞれの学校に働きかけていくという答弁であったと思います。積極的に働きかけていただきたい、こういうことを申し上げさせていただきます。 雑賀崎のお台場ですが、大変取得は難しいという答弁でありました。しかしね、これ、大分前から言うてて、どうも公図とにらめっこして、頭の中で、教育委員会やから、偉い人、賢い人らが、公図を見ながらにらめっこしながら頭の中で考えているというふうな印象ですね。 難しいなら難しい、早くやろうと思えば、それぞれ一つ一つ手を打ってもらわなんだら、眺めているだけでは進まんわけなんですね、これ。だから、難しければ難しいものを一つずつ取っていくように駆け足--まあ、駆け足で行かんでも、ずっと前を向いて歩いてもらわんとぐあいが悪いのではないか。簡単なものであったら、黙っていてもいけるわけです。難しいのであったら、難しいなりに、前へ前へ進めていただく、こういうことをぜひやっていただきたい。 また、機会があればその後ということでお伺いさせていただきます。言わな、してくれやんということではなしに、積極的に進めていただきたい。 植樹については、審議会か何かを設けて進めていくと。この前、徳山市でしたか、行ったときに、市の木を植樹するということで、あそこはたしかバラを植える。和歌山の木は楠だそうですね。楠を40万本もということになると、これまた……。だから、その苗木を何の木にするのか、ひとつ考えていただいて、和歌浦であればマツ、バベ、まあ、クスノキということではなしに、ひとつ、その苗木をどういう木にするのかということで、考えて取り組んでいただきたいと思います。 次いで、道路ですが、一遍部長ね、自転車に乗って、ずっと走ってみてくれたらどうですか。市長は自転車にずっと乗っていた経験があるわけです。だから、一遍、自転車に乗って市道をひとあたり渡ってみてください。これも、大分前に点検してくれということでお願いしているわけなんで、これまた機会がありましたら、その後ということでお伺いさせていただきます。 次いで、秋葉山公園なんですが、次の森林サミットの開催場所が宮崎市だそうです。この宮崎市も、国有林、私有林を購入して、平成2年に開園したわけなんですが、椿山森林公園という名前だそうです。今日まで合計13億8,900万円投入しているわけです。キャンプ場も含めてなんですが、約14億円もかけてやっているところもあるわけです。 これ、もう、自然にあるわけなんで、秋葉山都市公園というよりも森林公園ですね。山なんですよ。見渡すと、倒木もそのままありまして、いかにも森やなという感じのするとこなんですね。しかし、剪定も含めて、やはりきちっとしていく。だから、これは森林公園というとらまえで、都市公園というよりも秋葉山全体が山ですから、森林であるわけです。 したがって、今、和歌山県知事が提唱している森林雇用とは若干違いますけれども、緊急地域雇用対策事業、いわゆる交付金、これを適用して、雇用創出を含めて、この森林を整備するということで取り組んでいただけないかどうか、市長にお伺いしたいわけです。 同時に水問題についても、先ほど財団法人の趣旨説明がございました。和歌山市としても協力していく。その協力のあかしとして、川上村、水源地から見れば気になるという、まず紀の川の河原を整備する。 今まで、奥田先輩議員がその都度、紀の川のごみ問題についていろいろ質問しておりました。やれ都市計画だの、生活環境だの、美化対策何とか、それぞれ分野で取り組んでいる。それではなしに、これもその森林公園と同様に、雇用の創出を含めまして、緊急地域雇用対策事業として、岩出から青岸まで一斉に大掃討作戦というんですか、クリーン作戦というんですか、とにかく縄張り根性を出さずに、和歌山市としてとにかくきれいにする、雑草もとる、ごみもとる。そして美しくなれば、私は自然と不法投棄も減ると思うんです。わからんとこへ捨てるわけです。きれいなところへはなかなか捨てにくいということもあり得るかもわからん。 だから、そういう事業をぜひ展開して、和歌山市が水源地に対して今日まで受けてきた恩返しという気持ちも込めてやるべきではないんでしょうか。水源地を含めて奈良県ではきれいな水を送り出そうということで努力していることに対して、大量消費地の和歌山として、せめてそのようなことでお返しをしていく、これが和歌山市の義務でもあるんじゃなかろうかと私は思います。 そういうことで、市長にぜひそのような事業展開、両方、雇用創出という今の状況を踏まえながら、徹底的に整備していく。こういうことをお伺いいたしまして、再質問を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(森田昌伸君)  旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕
    ◎市長(旅田卓宗君) 32番田上議員の再質問にお答えいたします。 秋葉山公園の整備をしなさい、緊急地域雇用特別交付金事業でという御提言とか、あるいは紀の川河川敷を岩出橋からずっと下まで、河口付近まで大掃討作戦をやってはどうかという御質問の趣旨だと思います。 紀の川の大掃討作戦というのは、聞きながらなかなかおもしろいなと思って、あのアフガニスタンでオサマ・ビンラディンを探すよりもたやすいのではなかろうかと思いながら話を聞いていまして、これは一遍、大キャンペーン活動のような形で取り組んでみるのも、非常に市民の皆さんにアピールできるかなという感じもいたしました。 ですから、緊急地域雇用特別交付金事業を活用できる可能性もありますし、また、仮になかったといたしましても、市独自で市民運動のような形の中でぜひとも、この秋葉山公園の整備あるいは紀の川の大掃討作戦を前向きに取り組んでみたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) しばらく休憩します。           午前11時13分休憩    --------------           午後 1時11分再開 ○議長(森田昌伸君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2の議事を継続し、質問を許します。 北野均君。--12番。 〔12番北野 均君登壇〕(拍手) ◆12番(北野均君) こんにちは。昼から一番、務めさせていただきます。 議長のお許しをいただきましたので質問いたします。 まず初めに、12月1日午後2時43分、内親王様が御誕生になられ、敬宮愛子様と御命名になられました。まことにおめでたく、国民の一人として衷心よりお祝いを申し上げたいと存じます。 市庁舎1階には御記帳所が設けられており、祝福の意をお届けいたしたく、早速、創生クラブ先輩議員とともに御記帳させていただきました。 さて、いささかプライベートな趣になり恐縮でありますが、それなりの年月を生きるうちに身につけた物の考え方、感じ方など、私の生き方にとって非常に影響のあった精神的なよりどころとしていた人がこの世を去りました。そのことを知ったとき、脈絡もなく涙が出て、自分自身の対処の仕方がわからず、ただただうつむいているだけでした。 喜びと悲しみをほぼ同時に経験することになったことについて、巷間言われるところのビートルズ世代の一人である私としては、彼が歌った「AllThingsMustPass」--すべてのことは自分の意思や都合あるいは存在そのものとは関係なく通り過ぎていくものなのだということを、今さらながら意識したところでございます。私にとりましては、そういう思いを抱えた中での12月定例議会であり、思い出深いものになるのかなと感じております。 さて、平成12年4月1日の地方分権推進一括法の施行から、はや2年がたとうとしています。この法律のねらいどころは、地方団体の独自性と自己完結性であります。そして、法施行に先立ち、本市は平成9年、中核市に移行いたしました。このことは、地方分権の流れと密接に関連する行政の方向性だったと承知するところであります。 例えば、地方団体が最優先課題に道路整備の充実を取り上げれば、そのことを長期総合計画などで優先施策に位置づけ、人材や財源をその施策に集中させることが可能です。また、機関委任事務が廃止されたことに伴い、法令に違反しない限り、独自の条例制定も可能であります。 したがって、地方団体の事務事業の進め方、財源の使い方によっては、行政サービスの内容、質においてそれぞれの地方団体の間に格差を生むことになります。そのことがすなわち地方の特色、地方団体の個性化と呼ばれる地方分権時代の地方団体の姿であると承知しております。 それでは、この2年間に、和歌山市が他の地方団体と比べてどこが個性的になり、どの分野に独自性を発揮しているのでしょうか。 和歌山市はまさにこのような行政の方向性の中にあるのですから、その特色を何に求めるのか、考察されてしかるべきであります。何を行政課題の最優先事項とするのかは、社会の推移に伴って出てくる新しい事象を思いつくままに取り上げるのではなく、市長、議会を初め広く市民の意向や日常的に遂行する行政事務から読み取れる傾向、先例では処理できないとされる新たな事務内容を検討し、参考にしながら、行政が担当すべき事務事業であるのかどうか、費用対効果など、十分な討議を加え決定することが重要なことであることは論をまちません。 近ごろ、市中から聞こえます本市行政や議会に向けられる批判は、このような流れを反映したものとして、また国家政策としての分権推進の潮流にのっとり、真摯に受けとめなければならないことだと思います。 そうしたことから、現時点において本市行政の根本的なところで対処しておかなくてはならない課題があるのではないかと考えるところであります。 以下、幾つかの問題についてお伺いいたします。 昨年の地方分権推進一括法の施行に伴い、法定外公共物に係る国有財産の譲与手続に関するガイドラインが示されたと聞きます。法定外公共物とは、里道、水路、ため池、湖沼などを指し、年次を限って国有財産がそれらの属する地方団体に譲与されるとのことであり、9月定例議会において関連予算が承認されているところであります。 里道、水路、ため池などの管理や改修整備については、本市各地区にある水利、土木の組合など、地元団体と市行政の間で調整をとりながら事業に当たっていますが、崩れかかった里道、埋もれてしまいそうな水路、大雨で決壊しそうなため池など、惨たんたる状態の法定外公共物が目につきます。 それらの多くは、日常生活、農作業などの都合で放置しておくわけにもいかず、地域の水利、土木組合と行政担当部が折半したり、地域団体独自の費用負担あるいは労働奉仕--ボランティアとも言いますが--によって細々と管理しているのが現状であります。 特に水路については、農地の宅地化が進む中で、降雨時の排水不能による冠水、滞留水によるひどい臭気、害虫発生など、住民苦情の原因となっているものが多くあります。 しかし、こうした水路の整備、改修において、地域団体と行政の分担問題、行政部内での事務担当についての混乱など、いざ現実に整備改修に取り組もうとした際に非常に厄介な問題となっております。 そういう意味で、今回のガイドラインによる法定外公共物の市への譲与が行政方針として示されたことは、私たち地域住民にとっては一縷の展望が開かれたような感じがいたします。 そこでお伺いいたします。 1つ、本市における該当物件はどのぐらいあるのでしょうか。 2つ、法定外公共物が本市に譲与されるに当たり、受け入れ事務のタイムスケジュールはどのようになっているのでしょうか。また、その事務遂行が担保されているのでしょうか。 3つ、各地区水利組合等が管理する該当物件の取り扱いについて、どのように措置されるのですか。 次に、牛海綿状脳症(BSE)に関してお伺いします。 この問題は、本年9月10日、国内で初の発見以来、現在に至ってなお社会不安の要因となっており、消費者、生産者、流通、販売など、社会全般にわたって暗い影を落としております。本12月議会にも関連予算案が計上されており、同僚議員からも質問がありましたように、それだけ関心を寄せなければならない問題だと認識しております。 BSE問題に対する本市の取り組みは、行政組織的には4つの部門が中心となっているようで、福祉保健部では解体牛の検査、生活環境部は危険部位などの焼却処分、教育委員会は給食、児童生徒の健康管理、産業部では食肉処理場を管轄する関係から、解体に係る作業や衛生管理、また事業者や消費、生産、流通分野の各団体との交渉、行政各部門との情報交換など、中心的な役割を担当されているのだと思われます。 お聞きするところ、助役を筆頭にして関係部の幹部の方々が情報交換しながらこのBSE問題に対処されているようで、その御労苦には感謝したいと思います。 行政の対応が効を奏しているのか、市中のお店が必死の努力をされているからなのかは別にして、ここのところ牛肉を食べる市民の方がふえてきています。 先日、友人との雑談で、「100グラム500円以上の肉なら大丈夫」などという風評が流れていることを聞きました。風評そのものはまゆつばものですが、やはり国の施策がいま一つはっきりしないので、安全とは思っていても不安が残ると話しておりました。 鳥取県知事が国の施策について、「今、消費者がどういう心理状態にあるのか、生産農家がどういうことで困っているのか、肉骨粉の焼却現場がどうなっているのか、国民が政府に対して情報公開と説明責任を果たすよう求めているという最近の変化にまだ気づいていない」と話されていましたが、その意見には納得するところであります。このような状況の中、独自の施策でBSE問題に対処する地方団体が出てきたという報道を目にしました。 東京都は、消費者の不安払拭を望む流通業界の要望を受け、この12月から食肉市場に入荷する国産牛に、出生地、飼育者名などの書類の添付を義務づけたそうで、来年度からは国もそうするそうであります。 また、岩手県、山形県でも独自の安全対策を実施するとのことであります。 翻って、和歌山市の場合はどうでしょうか。市役所の担当部門では、詳しい情報やそれに基づいた対処をされていることだと思いますが、一般市民には安全対策のためにどういうことをしてくれているのか、ほとんど伝わっていないのが現実だと思われます。地味で目立たない御労苦には感謝するにしても、そういう情報をもっと広報するべきじゃないのかなと思います。きめ細かな役所の情報は、一般市民に安心感を与えるものだからです。 先ほど申し上げた東京や岩手、山形の例は、地方分権の一つの姿として、情報公開や説明責任について、このような地方団体独自の施策という形で発露されつつあることは、認識されてしかるべきであります。 望まれる新しい施策、独自の施策は、それが現実に実施されるまでには行政組織的な問題、事務事業の内容、業務量の問題、担当する人員数の問題など、整理しなければならない関門が予想されるところではあります。 しかし、現実的にもう地方分権時代に入っております。このことを理解しようともしない組織は存在さえ危ういものでありましょう。地方団体の独自性、個性は、実は市民生活に密着したBSE問題などからこそ発揮させるべきだと考えるところであります。 そこで、この問題について、庁内連絡会議の長を務めておられる助役にお伺いいたします。 1つ、BSE問題が消費者、供給者にとって何が問題となっているのか、その御認識についてお答えください。 2つ、BSE問題を解決するための方策として何を実施されているのでしょうか。 3つ、現時点において牛肉を食べる人は多くおりますが、食べることについては安全だとは思っているものの、どこかに不安を感じながら、自己強制的に納得しているのが実情だと思われます。少なくとも本市で流通、販売されている牛肉については安全であり、安心して食べられるものであることを、あらゆるチャンネルを通じ、しつこいくらいに広報するなど、和歌山市独自の施策を考え、実施するおつもりはありませんか。 次に、経済施策についてお伺いいたします。 本年になって特に厳しい本市の雇用状況について、議会においても種々の議論がなされております。その厳しさは、「一般職業紹介状況の推移」という統計資料によれば、平成5年の有効求職者数7万8,653人が平成12年には12万6,318人とほぼ倍増しているのに対し、有効求人数が5万20人から6万5,648人と、それほどふえていないことから読み取れます。 先日、ハローワーク和歌山を訪ねました。午後1時過ぎで、本来なら勤務時間中であり、閑散としているのかなと思っていたのですが、あふれるばかりの人でにぎわっておりました。驚いたのは、見るからに若い世代の人を多く見受けたことでした。 ハローワークで作成した資料では、19歳以下の就職状況は別としても、20歳から44歳までの求人数は、それなりに全国レベルを維持しているように思えるのに、窓口で多くの若者を見たとき、考え込んでしまいました。 職員さんのお話では、和歌山で扱う求職、雇用件数は、県下8カ所のうち約半数がハローワーク和歌山の扱いだそうで、求職情報は事務所に備えられた自己検索装置--パソコンですが--で閲覧することができます。52歳の私が試してみますと、物の見事に「あなたに該当する求職情報はありません」と表示されてしまいました。 こういう雇用情勢であるからか、ハローワーク和歌山では求人開拓推進委員を置き、管轄する和歌山市、那賀郡の企業を回り、求職開拓をされているそうです。 低調に推移する近畿圏の有効求人倍率ではあるものの、2~3年前には滋賀県とともにトップクラスであった和歌山県のそれは、10月現在0.43と最低レベルであります。企業立地が少ないこと、大企業が弱細りしていること、丸正が倒産したことなどにより、下請企業が育たないことが原因だと考えられるとのことで、Uターンフェアなどでは県外にいる学生のUターン希望は多くあるものの、その要望にこたえられるだけの企業需要がないのが現状であるとのことでした。 このような状況を打開させるために、企業活動には有利だと思える関西国際空港から25キロメートルの位置にある和歌山市の立地条件を生かせることができないものなのかと話し合った次第です。 ひところ、IT革命が声高に叫ばれ、大都市圏への機能集中から地方への分散が喧伝されたため、国土軸から離れた和歌山市は大いに期待いたしましたが、そこで言われた地方とは、結局、産業的には中国のことであったというのが実感ではないでしょうか。 確かにITによるネットワークは世界を結び、情報は瞬時に手にすることが可能になりました。しかし、ITでは物は運べません。物流の重要性は現在でも変わらないはずであります。良好な港湾、空港を背景にする和歌山市は、やりようによっては非常に好条件下にあるのではないでしょうか。 以前から本市を物流拠点にする構想は温められていましたが、現在の経済状況下、国における行政改革下でこのような構想への逆風があるとしても、本市行政としては着実にそのことに対応しておく必要があるように考えるところです。 さて、るる申し上げましたが、そのことを基本として、現下の和歌山市の経済状況に関連する行政の対応策について何点か伺います。 1つ、本市に所在する企業について、その経営状況をどう把握されているのですか。また、その内容をどのように分析されていますか。 2つ、いずれにせよ厳しい状況下にある地元企業の経営環境の改善について、どのような施策で臨まれているのでしょうか。 3つ、本市への企業立地を図るため、立地資金の奨励金制度が設けられていますが、どのように利用され、どのような実績が見られますか。 4つ、地元企業が社屋を建てかえたり、移転する際、その移動先との調整に手間取ることが多い中で、地元団体や周辺住民と行政的に接する機会の多い市役所が、両者の仲立ちをしてくれるよう期待されるところであります。そのことについて、どのように対応されていますか。 終わりに、市長にお伺いいたします。 今、和歌山市は、雇用問題、企業の進出、地元消費の拡大を求めなければならない非常に厳しい環境下にあると認識しております。また、それらの課題を包括する地方分権の潮流の真っただ中にあります。こうした状況にあって、市長がしなければならない仕事は何であるとお考えですか。 以上で第1問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(森田昌伸君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 12番北野議員の御質問にお答えいたします。 企業が移転する場合に、その調整はどうするかという御質問でございます。 市街地内の住工混在地域に立地する企業の多くは、拡張するにも周辺に用地がなく、また近隣の住宅との間にも問題を抱えていることが多くございます。このため、市内の適当な地区への移転を促進し、住工混在の解消を図ることが求められており、住友金属工業株式会社和歌山製鉄所の遊休地などを視野に入れながら、現在検討課題としているところでございます。 また、現在、市内の移転の受け皿としましては、県企業局の雑賀崎の金属団地などがございますが、昨今の経済情勢や用途制限のために完売に至らず、県も用途制限の緩和に向けて協議を進めているようでございます。 和歌山市といたしましても、議員御指摘のように、企業が移転を計画しているような場合は、県の工業団地などの適当な用地を紹介するなど、周辺地域との問題を防止できるように対応策を検討してまいりたいと考えております。 加えて、企業とその地元団体、地元住民との融和を図るため、本市行政部門の枠を超えた対応について検討してまいりたいと考えております。 次に、和歌山市の現在の雇用問題、経済の状況の問題をどうとらまえ、どうしなければならないと考えているかという御質問でございます。 我が国の経済は輸出、生産が大幅に減少し、企業収益、設備投資も減少しております。また、個人消費は悪化し、失業率がこれまでにない高さに上昇するなど厳しさを増し、11月の政府の月例経済報告におきまして、「景気は一段と悪化している」と基調判断を3カ月ぶりに下方修正したところでございます。 一方、和歌山市におきましても、消費が冷え込み、和歌山職業安定所管内の10月の有効求人倍率は0.47となり、全国平均0.55と大きな差が開き、本市の経済状況は大変厳しい状況が続いていると考えております。 このような状況の中で、地域経済の空洞化を防ぐためには、企業誘致だけではなく、独自技術、独自商品を有する高付加価値産業型の企業や産業の高度化を図ることが重要であり、そのためには本市産業振興ビジョンに沿って現在行っている企業支援施策を着実に進めるとともに、さらにこれらの施策を充実させ、新たな施策についても研究することが必要であると考えております。 また、その実現は、短期的には難しく、ある程度の時間を要するため、市内に既に定着している高付加価値型産業を一層支援することにより、活力ある企業の市外流出を防ぎながら、有望企業を誘致し、販路の拡大や後継者の育成など、今後、地域経済の活性化を積極的に推進するとともに、景気回復に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ここで、先般来、議員の皆さん方に送らせていただきましたお手紙にも記載しておりましたけれども、少しだけ、ルンド大学のことについて御紹介させていただきたいと思います。 と申しますのは、現在、日本の国全体が、もちろん和歌山市もそうでございますが、まさに産業の大空洞化時代を迎え、一体この先、日本の経済はどうなるんだろうか、もちろん和歌山の経済、産業はどうなるんだろうかと大変危惧しております。 実は先般も中国へ参りましたときに、済南市の松下電器の工場を見学いたしまして、液晶のテレビがどんどん生産されていく。それが輸出向け--当然日本へも入ってくるわけですが--だけではなくて、中国、国内市場へも流れていく中で、大変コストが安くできるわけですから、こういう形で中国がアジアの製造所という形の中でどんどん日本の企業が移転していかざるを得ない、移行していかざるを得ない。ますます日本の産業の空洞化は進んでいく。そういう状況の中で、一体日本はどうして生き延びていったらいいんだろうか。そういう大変な危惧を私自身、中国へ行って感じてまいりました。 実は、和歌山市だけではなく、全国的にも同じ傾向にありますけれども、和歌山市のごく身近な問題で、例えば、和歌山市の上場企業で有望企業でありますノーリツ工機さんも現在は上海に工場を建築中でございます。ノーリツ工機さんも、これからは多分和歌山の雇用を抑え、そして中国で生産をどんどん行っていくであろうと思われます。一体どうなるのかなと、正直私、眠れない日々もございます。じゃあ、日本の国がだめになってしまうのか。そんなことはないと思うわけです。 かつて日本の国と同じ運命にあったのが、実はアメリカだと思うわけです。アメリカも1980年代、経済的にはどん底だったわけです。大企業はどんどん倒産する、あるいは工場がどんどんリストラする、そういうふうな状況だったわけなんです。 じゃあ、そのときの対象国といいますか、相手国はどこだったのかといいますと、実は日本だったと思うわけです。日本の製鉄がどんどんアメリカへ輸出される。日本の自動車がどんどん輸出される。日本の家電製品がどどん輸出される。そして、アメリカではどんどん企業が空洞化していく。そういう現象だったわけなんです。 それを見事に乗り越えたのは、一体なぜかといいますと、実は知的財産権という分野、世界で知的財産権を制覇しようという戦略によってアメリカが物の見事によみがえったわけです。そのことはよく御承知だと思います。 同時にアメリカは、もう2つの要素でよみがえりました。1つは、言うまでもなく大企業のリストラ、再構築ということです。そしてもう1つは、いわゆるベンチャーの台頭だったわけですね。ベンチャーの台頭によって、新しい企業の輩出によってアメリカの経済がよみがえったわけなんです。 ところが、残念ながら我が国はどうかといいますと、どんどん空洞化するばかりで、新しい企業が生まれようともしない。ベンチャー精神はどこかへ消えてしまった。もう首をすくめるばかりというふうな状況に今なっていると思うわけなんです。これでは、日本の国もだめになってしまうし、我が和歌山市もいよいよだめになってしまうと私は考えております。 その中で、私自身心の支えになっております考え方が2つございます。 1つは、以前にもお話し申し上げました松下電器産業の森下会長のお話にあった「これからの地方公共団体のトップの方々にぜひとも心してもらいたいのは、企業が求める企業の立地条件というのは、1つは情報インフラの問題であり、1つは人材を確保することができるかという問題であり、1つは快適な生活環境をつくることができるかという問題、この3つの問題を十分視野に入れて行政に取り組んでいってもらいたい」という言葉が大変心に残っております。 それからもう1点は、横浜国立大学の小林教授の都市の再生に関する論文がございます。その論文の中で、小林教授らのグループが、都市が再生するためにはどうしたらいいだろうかといろいろ研究した。これからどんどん日本の国の中から産業がアジア各国へ製造業は出ていくだろう。空洞化していくだろう。じゃあ、何もなしになってしまうのか。決してそんなことはない。残っていくものがあるんだと。じゃあ、どういうものが残っていくかというと、新しい技術を開発したり、あるいは新しい商品を開発したり、新しいビジネスモデルを開発したり、そういうふうないわゆる知恵の分野、そういう知価産業こそが我が国に残り、成長していくんだ。そして、その分野を成長させ、その知的財産権でもって世界へ進出していくことによって、我が国は再びよみがえることができるんだと、そのように小林教授らは結んでおります。 その知価産業の核に大学がなるんだというふうに小林教授も位置づけておりますし、私自身もそういうふうに考えております。そうした意味で、大学を核にして、新しい知価産業を生み出していく和歌山の町にしたいというふうに考えているわけなんです。 しかし、それは単に私自身が言葉で言っておっただけでございまして、確信を持ってというわけにはまいりませんでした。 ちょっと答弁が長くなって申しわけないんですが、そのときに、ここ2カ月ばかり前に、ある大新聞を開くと、大きな見出しでバーチャル大学、オーレスン大学のことが飛び込んでまいりました。私の求めているのはこれだと、そう思いましたものですから、急遽、オーレスン大学へ行ってまいりました。 オーレスン大学というのは、スウェーデンにあるわけなんですが、スウェーデンも実は日本の国と同じでして、水産業とか造船とか繊維が主産業だったんですが、中国とか韓国が進出してまいりまして、全くだめになってしまった。一体どうしたらいいだろうかというふうに悩んだ結果、産業はなくなってしまったけれども人がいるじゃないかと。だから、これからは人材大国にしようということを考えて、現在、スウェーデンは教育立国というのを国是としているそうでございます。 その中で、スウェーデンの一番南の端に、人口10万のルンド市があるんですが、そこにルンド大学という大学があります。そのルンド大学が提唱したんですが、ルンドの町とそしてオーレスン海峡を越えたところにデンマークがあるんですが、橋がかかることになりました。去年の7月に橋がかかったんですが、橋がかかることによって、わずか20分間で国境を越えることができる。この機会に、ということになりまして、ルンド大学の周辺にある幾つかの大学と、片方のデンマーク側のコペンハーゲン大学の周辺にある幾つかの大学、合計12の大学がネットワークを組んで、仮想こそ現実といいますか、バーチャルリアリティー大学と表現した方がいいと思うんですが、そういうネットワーク大学をつくったわけです。そして、その事務局をルンド大学に置いたわけなんですね。 単なる一ルンド大学だったら、そうはいかなかったと思うんですが、その事務局を置いたルンド大学に12の大学のいろいろな知的な情報の一番すぐれた情報が集約されてくるわけですね。当然、その事務局を置いているルンド大学にさまざまな企業が寄ってきたわけですね。そして、わずか3年の間に約600の企業立地に成功し、現在活況を呈しているという実例をこの目で確かめてまいりました。 私が今、大学に思いをはせるのも、小さな大学であっても、幾つかの大学とネットワークを組むことによって、そして世界じゅうのすばらしい知恵を和歌山に集積することによって和歌山を活性化することができるんだと、そのように確信いたしております。どうか御理解願いたいと思います。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 小橋助役。 〔助役小橋義實君登壇〕 ◎助役(小橋義實君) 12番北野議員の御質問にお答えいたします。 牛海綿状脳症(BSE)問題が消費者、供給者によって何が問題となっているのか、その認識についての御質問ですが、BSEの問題につきましては、消費者や生産者、食肉業者などに深刻な影響を及ぼし、さまざまな問題が提起されております。 まず、消費者にとって、BSE発症に伴い、英国での事例や対応のそごなどにより、汚染された食肉が流通しているのではないかとの不安がまだ完全に払拭されていないことが最も懸念されております。 次に、生産農家では、牛の出荷量の減少や価格の下落などにより、経営困難や先行き不安が広がっております。 また、食肉業界や食品産業では、従来と比較して大幅に消費者が減少するなど、経営不振が深刻化しております。 このようなBSE問題は、かつて経験したことがない厳しい環境下にあり、市としても重く受けとめております。 2番、解決するための方策として何を実施されているのかという御質問でございますが、本市においては、食肉流通の安全確保を図るため、本年の10月18日から食肉処理場において、現在、7人体制でBSEの全頭検査を行うとともに、BSEの発症原因と考えられる異状プリオンが蓄積されているとされる脳、脊髄、目、回腸遠位部の特定部位については、全頭検査が開始された今年10月18日から10月26日までは、市の一般廃棄物焼却施設において焼却処分を行い、廃掃法施行令の一部を改正する政令が施行された10月27日以降は産業廃棄物として市の許可を得ている産業廃棄物処理業者により焼却処分を行っております。 なお、10月18日から11月30日までは313頭分の特定部位を焼却処分しております。また、畜産農家を救済するため、家畜経営運転資金に対し利子補給に必要な経費を本12月議会に補正提案させていただいております。 次に、本市で流通販売されている牛肉については安全であり、安心して食べられるものであることを広報するなど、市独自の施策を考えるつもりはないのかとの御質問でございますが、BSEに対する不安を解消するため、本市において全頭検査を行い、陰性である安全な食肉しか市場に出回らない措置をとっており、今後、BSEに関する正確な情報を提供し、このことを消費者に正しく認識して理解していただくことが最も大切であると考えております。 そのため、議員御指摘の趣旨を十分踏まえ、庁内連絡会の場で提案の広報活動を含めあらゆる対策を早急に検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 松見財政部長。 〔財政部長松見 弘君登壇〕 ◎財政部長(松見弘君) 12番北野議員の御質問にお答えいたします。 本市における法定外公共物の譲与申請事務の取り組み状況についてでございます。 平成12年4月に地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律の施行によりまして、本市の里道、水路等の国有財産を平成16年度末までに調査特定し譲与申請を行い、和歌山市に対して無償譲与されることになっています。このうち、各地区水利組合が現在機能管理しています国有水路につきましても、無償譲与を受けることとなっております。 これに伴いまして、平成12年4月25日、海草振興局建設部長より法定外公共物に係る国有財産の譲与手続に関するガイドラインという通知がありまして、これに基づき平成13年9月議会におきまして8,100万円の補正予算及び債務負担行為の御承認をいただいているところでございます。 本市の業務といたしまして、本年度は資料の収集、法務局備えつけ公図の複製図、固定資産地番図データ、地形図データを用いた作業用図面、公図の字界線及び図面番号等を合成した位置確認図、また法定外公共物の種類等項目を付与した作業用一覧表等々の作成を行います。現在、法務局備えつけ公図の複製図作成作業を行っているところでございます それから、件数及びタイムスケジュールについての御質問でございますが、和歌山市内に存在する法定外公共物の数は約5万件と推測されています。 スケジュールにつきましては、平成14年度から16年度につきまして市域を6ブロックに区分し、各年度2ブロックの法定外公共物の特定作業、国有財産の特定図面、譲与財産一覧表、譲与申請書等の作成を行います。 なお、譲与申請が定められた期間内に完了できるかどうかということのお尋ねですけれども、期間内に申請を完了できるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 西嶋産業部長。 〔産業部長西嶋真司君登壇〕 ◎産業部長(西嶋真司君) 12番北野議員の御質問にお答えいたします。 地場産業の経営状況の把握、分析についてでございますが、業界の問題点や業界の現状を把握するため、業界診断事業を毎年実施し、また毎月、各業界より工業出荷等集計の報告を受け、現状の把握と分析に取り組み、地場産業の育成と活性化に努力しているところでございますが、全体として非常に厳しい状況であると認識してございます。 次に、経営環境を向上させるための施策でございますが、経営者、後継経営者の育成を目的としたベンチャー大学やビジネススクールを開催し、新技術の研究開発のための新製品、新技術開発支援事業や販路の拡大を図るため、各種見本市への出展、後継者対策や人材の育成を重点施策として支援しているところでございますが、今後も議員御指摘の内容を踏まえ、地場産業の活性化に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、平成12年度に制定した企業立地促進奨励金制度の実績についてでございます。 企業立地につきましては、産業の振興と雇用機会の拡大を目指して平成12年度に企業立地促進奨励金制度を新しく改定し、企業の立地と規模拡大に取り組んでおります。 現在までの指定の実績といたしましては、平成12年度で3件、平成13年度は11月末の時点で3件の合計6件の指定を行っております。 内訳といたしましては、中小企業が5社、大企業が1社で、移設2件、増設4件となっております。 投資額の合計は指定時で約46億円で、新規雇用者数は指定時で42人でございます。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 12番。 〔12番北野 均君登壇〕(拍手) ◆12番(北野均君) 御答弁をちょうだいしました。特に市長から、持論の展開までしていただきました。納得とまではいきませんが、参考にさせていただきます。 私の質問の趣旨につきましては御理解いただけたものと思っておりますが、事務レベルでの答弁内容は従来の域を踏襲したものでございます。 もとより、議会での答弁は、行政事務を遂行する上で重きをなすものですから、当局にすれば慎重にならざるを得ないということは理解できるところではあります。しかし、質問させていただいた趣旨である地方分権の潮流は既に現実のものとなっております。現実の変遷に引きずられる形で行政事務を適合させているということが往々にしてあると思われますが、現下の本市行政事務が置かれている環境は、もうそのようなことでは済まないのではないのかと考えられます。 和歌山市の行政事務がすぐれて市民福祉の向上を期すものであるということ、そういう期待が持たれていることをいま一度かみしめていただきたいと思います。 さて、法定外公共物の譲与について質問いたしましたが、それは財産権のことのみを指すということで、現在はその申請事務は管財室が担当されております。事務が予定どおり進み、平成16年に法定外公共物が譲与されたとして、5万件ある水路、農道、ため池などが本市に帰属した場合、実際はそれらの管理が一番重要なことであります。 申し上げたように、市域周辺部に多い水路などの管理については、地域の水利、土木組合が事実上担当しております。泥上げ、除草、比較的簡単な修繕は、地域団体の委員や農業者などが農閑期や休日を利用してボランティア的労務作業でこなしておりますが、本格的な工事が必要な整備となると、地域団体だけでは対処できないことがあります。 しかし、行政にお願いしたい整備について、農道、水路などの利用形態、都市計画法における区域区分によっては行政の担当部門が異なること、予算の問題などで放置せざるを得ない場合が多々あるのが現実であります。 したがって、今回の行政措置で水路等の財産権がはっきりするのなら、財産権の確定までの期間中に少なくともその管理について行政側にそごのないよう計らうことを強く要望しておきます。 次に、BSE問題についてですが、答弁にありましたように、正確な情報提供が消費者、供給者にとって最も必要で重要なことだと考えます。国の施策に引きずられる形での行政対応に終始するのではなく、検査体制や流通過程などについて市民に周知されるような情報開示の方策や、和歌山で流通する牛肉に市の安全マークを添付するなど、独自の施策を実施されるよう要望いたします。 最後に、経済分野の問題についてですが、答弁内容からは、全国を覆う不況感に沿った見方、考え方によって地場企業の現況を分析しているようで、いま一つ行政の覇気が感じられないのが残念であります。 確かに経営者、後継者の育成を図ることや、新技術の研究開発、販路の拡大は重要なことでありますが、本市行政として取り組んでいる施策がそうした目的のために有用に機能しているのかどうか、地場企業の振興や企業進出を促すために設けられた融資などの制度が有用に活用され、目的を果たしていると言えるのか、再度検証されるよう、これも強く要望いたします。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(森田昌伸君) しばらく休憩します。           午後 1時55分休憩    --------------           午後 2時26分再開 ○議長(森田昌伸君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2の議事を継続し、質問を許します。 奥田善晴君。--39番。 〔39番奥田善晴君登壇〕(拍手) ◆39番(奥田善晴君) 昼からの2時半といいましたら、御飯を食べて、年がいってまいりましたらぼちぼち眠たくなる時間でございますが、しばらくお時間を拝借いたします。 実は、土・日ありましたんですが、年がいきましたら、あごも硬化してまいります。朝から一生懸命、きょうはうまいこといくように、動くようにやっとったんですが、あごだけでなしに脳の方も大分硬化あるいは私の場合は年がいってきて老化で、脳が萎縮やって、中でコトコト音がするような状態で、お医者さんに相談しましたら、年がいってきたら、やっぱり脳が萎縮してきて、どうしても考え方も固くなってくるんやと、こういうふうなことであります。しばらくお願いいたします。 先ほどの田上先生の質問の中で、紀の川の河川敷をきれいにせえというふうな話がありまして、大クリーン作戦をやりますというふうな決意のほどを述べていただいておりましたが、紀の川の河川敷には貴重なアシとか、いろんな灌木があります。これをとられますと、せっかくの自然が消えていく。 大分前にも言わせてもらいましたが、エコロジーは江戸に学べと言われまして、諸外国の方々が江戸の歴史を調べております。その中で、日本人で江戸時代の学者で熊沢蕃山さん、何を言うてるかというと、「山川荒るるは国の亡に近し」と、こういうふうに言われてます。山川、すなわち山、川が荒れるということはだめだと。そして、自然に任せなさいと、こう言うておるんです。本流--川が流れている際、いわゆる現時点での河川敷なんかは自然に任せなさいと。人為を加えたらだめですと、こういうふうに言われておりまして、それが実は今、ヨーロッパの方では近自然工法--日本では多自然工法と言うてるらしいですが、昔ふうなセメントで一色にせずに、そうした石積みをやっている今日であります。ぜひお願いしておきたいのは、大クリーン作戦ということで、何もかも、それいけ、やれいけで、切ってしまう、きれいにやってしまうということのないように。あの中には、いろんな珍しい動物もおります。 例えばこの前の新聞に出ておりましたが、その生態はいまだにわからないらしいんですが、ネズミでもカヤネズミといいまして、こういう小さい貴重なカヤネズミがおるようであります。私も、水が出たときに見に行きましたら、ずうっと上がってきて、小さい穴で仮住まいをやっている。また、ウサギはもちろんでありますけれども、あの河川敷にはタヌキもおります。このタヌキは人を化かしませんのですが、そうしたタヌキもおります。 そうしたことで、ひとつ心して河川敷をきれいにやっていただけたらと思うんです。 そして、先ほど中国の話が出ました。中国がどんどん発展しているということでありますが、日本の企業がどんどん中国へ行っているということですが、明治以降、日本の企業で中国へ出て行って、一時の成功はあるんですけれども、長続きしたところはないんです。全部失敗してるんです。 と申しますのは、世界で三商人があります。華僑、インド商人そしてユダヤです。そうした商売にかけては、この人たちと太刀打ちして勝てることはない。日本は唯一、世界に冠たる製造業としては世界のどの国にも負けない能力があるんですけれども、殊金融とか、そうした商売のことにかけて、中国に勝てることはない。ですから、明治以降、中国に進出して成功した企業は一つもないということをもう一つ申し添えておきます。 市長の政治と行政の姿勢という通告をやっておりますんで、そこへ移らせてもらうんですが、市長の言われることはいろいろもっともなんですが、聞いておって、ほんまかいなと。先ほどもデンマークですか、スウェーデン云々というんですが、なるほど見てくればそのとおりやと思うんですが、見たものが、見て、和歌山でそれができるかというたら、なかなか僕はできないと思うんです。ゴルフの上手な人を見ていて、その上手な人のようにゴルフを打てないのと一緒です。 「天の時、地の利、人の和」といいます。これはもともとは「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」--これは孟子さんが言われた言葉だと思うんでありますけれども、これを今言うところの戦略的に言いますと、孫子の兵法にもそれがありますが、「道、天、地、将、法」というふうに言われておりますが、同じことを言っています。 大学云々と言われますけれども、一つの時期というものがあると思うんです。一つの天の時があると思うんです。それともう一つ、地の利。外国では成功しているけれども、果たして日本へ持ってきたらそれが成功するかというと、そうじゃない。一つの地の利があります。日本の中の和歌山県、和歌山市という地の利もあります。そうしたことも、やはり勘案しながら、大学、市長が言うふうなものをこしらえて、経済が即発展するように言われますけれども。そしたら、例の市長さんのよう写ってある写真、「風」で見てみましたら、そうかいなということになるんですけどね、現実にはなかなか僕はそうはならないと思うんです。 それともう一つは、丸正さんとか、ぶらくり丁商店街とか、あるいは住金さん云々と言われますが、これについてはね、一つの波があると思うんです。時代の大きな波。 景気の波なんかを見ましたら、短期的に言いましたら、キチンの波とかいいまして4年ぐらいの周期、それの中期になりましたら、9年から10年の一つのサイクルがあるんです、ジュグラーの波とか、50年、60年周期のコンドラチェフの周期とか、一つの大きな波があるんです。そして、それが立証はできておらないですが、寂れる地区でも寂れる一つの要素は、科学的に証明でき得ないですけれども、そうした要素があります。一つの大きな波があります。こうしたものをやはり踏まえて、すべからく対処していってもらわなくちゃ困る。 戦後、いろいろな評論、経済学者で当たっているのは高橋亀吉先生と、もう一人は和歌山にも昭和40何年においでいただきましたが、元国土庁長官やった下河辺淳(しもこうべ あつし)さん。この方がその当時言われたことが、ずっと現在に当てはまって当たっている。たった2人なんです。いろいろな経済学者の本も出ていますけれども、市長は竹中平蔵先生というたら、非常に今は押しも押されぬ経済相ですが、ITというたらですね、はやりもんというのは廃るんですよ、必ず。ですから、僕は半分はまゆにつばしながら聞いておらなくちゃならないなと思います。 そうした長い歴史の中で、ずっと古代からの西洋とか東洋の没落とかを書いておられる村山節(むらやま みさお)--この先生の本なんかは、2001年に入って「東洋の時代に入っている」と言われるんですが、まだ結果は出ておらないのでわかりませんけれども、そうしたことも一つ大きな波がある。 市長は、あちこち見てきたから、そのとおりいくかというとそうではないと思うんです。失礼な言い方かもわかりませんが、つぶれるところはつぶれるべくしてつぶれておる、過去。これが現実であります。 それともう一つ、一般に人間というのは形を見、言を聞き、行いを見ると、こういうことをよく言われます。まず形を見、そして言を聞き、そしてその人の行いを見る。これは一つの人物の評価法なんですが。市長にも、ここへ、私、立たせていただいて、市長にとったら随分この男、嫌味言うのうと、こういうことになろうと思うんですが、例えば、金曜日でしたか、山下議員の質問に、職員の危機感、市長が幾ら危機感を叫んでも職員はひとつも危機感を持ってないよと。それと、市長の言われる海外出張や。これを絡めて山下議威は言われておった。そして、市長は「努力いたします」と言葉で言う。そやけど私はこれね、やっぱり行いということも絶対に必要やと思うんですよ、行動そのもの。 あの軍隊でさえ、山本五十六という海軍の将軍が日本にいたわけですが、この人の語録に残っております。軍隊というのは命令一下でいくんですけれども、そういう組織であっても、まず「やってみせて」--自分がですよ、そして「言って聞かせて、させてみて、ほめてやらずば人は動かじ」というふうに言われておりますけれども、やっぱり「やってみせて」というのが行動、行いではなかろうかと思います。 そこらあたりで市長の反論がありましたらどうぞ言っていただけたらと思うんです。 「いやいや、そやないんや、わしの言うことは、ええこと言うてんので、ついてけえへんやつが悪いんや」と、まあ、それもええんですが。 上下心を一にするという言葉がありますけれども、一にしようと思ったら、やはり同じようなことでやっていかなくちゃいかん。 なぜかといいましたら、同じ以上に市長の場合は厳しさを求めないといかんのです、市長は、リーダーですから。トップリーダー、和歌山市の顔なんですよ、あなたは。一旅田卓宗さんでしたら、いいんです。そやけど、和歌山市長というのを腹の奥にどしんと置いておいてもらわんと困る。 ここらあたりから、ちょっと苦い質問をさせていただくんですが、例えばね、市長、こういうことなんですよ。航空運賃は市長の場合はファーストが出るんです。職員の場合はエコノミーなんですよ。そういうふうに、待遇面からそうなってるんですよ。そして、同じようなことをやっていたら、だめなんですな。ええとこ取りというやつや、それやったら。 そして、和歌山市長として栄誉も受けております。忘年会なんか、わし、もう、市長と行くの嫌いなんです。市長が行ったら、「市長さん、お帰りや」というたら、社長さんが来て、パチパチパチと送ってくれる。僕が帰るというたら、「もう、帰るかい」と、もうそれで終わり。それだけでも、市長という一つのポストは、市民のみんなから見て、重きを置いてくれているんです。 ですからね、そこらあたりで、今までのことはしようがないといえば、もう今さら、覆水盆に返らずというんですか、戻らんと思う、これからやと思うんやけどね。 ですから、軍神と言われる橘周太という日露戦争で戦死した方が言うております。「兵、汗をぬぐわざれば、ぬぐわず。兵、食わざれば食わず。兵、休まざれば休まず、しかず」と、こういうことを言うております。すなわち、それ以上にあなたは自分を律していかんといかん立場のお人や。 そこでですね、聞きにくいのは、もうちょっと後に回しまして、「風」についてお伺いしたいと思うんです。 「風」であなたが没にやったやつ、113号です。W元県議の話。没にやったら、世の中に出ないはずなんです。それが、出して、そしたら、みんな、おもしろいからコピーして、本来の「風」よりも、恐らく多く出回っていると思うんですよ。こういう手段は市長はとったらいかんと思う。 そして、この内容なんです、内容。そりゃね、あなたが言わなくても、世間の人が評価したらええわけや。それを、和歌山市長ともあろうあなたが、麗々しく、一旅田卓宗さんやったら、僕、かめへんと言うてんねん。やっぱり、市長がやるべきことやないと思う、こんなん。それで、これ、質問するでと言うたら、この間、答弁書を持ってきて、「それは、株式会社未来新聞社の依頼により、私の私見です」と言う、私見。違うんです。市長は、言葉で言うたら私見はないんですよ。和歌山市長としての言葉なんよ、これ。あなたはね、寝てる間も和歌山市長なんやで。私見ですよ、「そんなもん、要らんわ」と言うて持って帰ってもらったんですが、これでお答えいただきます。 そして、中身は中身として、Aさんとしましょうか。A氏のことを、この中で呼び捨てやな。この中で、4回、呼び捨てや。いかに憎どい人でもよ、和歌山市長として言う場合は、A氏、だれだれさん、「さん」がけったくそ悪かったら、A氏でええじゃない。これを全くあなたは呼び捨てにしている。そこらあたりの市長の存念を一遍聞かせていただかしてよ。後の存念も一緒やで。 そして、このことを知事さんにも言うたと。知事さんに、そんなことを言いに行きましたんやというようなことを、大の大人が子供の言いつけじゃあるまいし、こんなところに書いて、そして、アングラでずっと回ることを知っていてやってあるわけです。 「いや、勝手に未来新聞社がやったんや」とは、言わさへんで。未来新聞社というのは、あなたのことばっかりしか載ってない。あなたが「奪還」だの何だのと書いている。あなたの宣伝紙です。あなた自身そのものや、あれは。和歌山市長としてやることと違う。そして、知事さんに、そんなことを言いに行ったって。小学生やったら「先生、あの子、何とかの悪さやってるで」と告げ口に行くのはいいけれども。これね、文は人なりということわざがあるのよ。こういうことは即あなたが、こういう方やなと判断される。あなたは、どんなに判断されても、どうせわしは今までいろいろなことを言われたから、こたえてへんよと。あなた自身はそれでええ。和歌山市長ということになりましたら、和歌山市の代表であり、和歌山市民の代表ですから、それやったら困る。 先般も、井口議員が、自分の姪の結婚式で徳島へ行きました。徳島の県会元議長と名刺交換したら、「ああ、和歌山市議会議員さんですか。ねえ、有名な旅田市長さんおいでで、あんた方もやりにくかろう」と言われたと。これ、ほめてくれたんと違うんやで。 市長ね、もう一遍言うで。市長がノーベル賞をもらったとしなあよ。そしたら、和歌山市にとっても、和歌山市民にとっても、これは誇りなんよ、どこへ出て行っても恥ずかしくない。うちの市長はこうやと、また言えるんよ。それが、これ見てみ、ここへようけ持ってきてあるのを、一個一個言うわけにいかんけれども、これ、一部やで。「FRIDAY」に載せられるわ、和歌山政治経済新聞は毎回や。「ジャーナル」さんも、この間のを見たら「口は弁護士、中身は詐欺師」か。 いや、あんた、そうやって笑うてるのはええんよ、個人でよ。だけど、これ書かれてね、和歌山市民にとっては迷惑だと言うんです、和歌山市にとっても。これは名誉にかかわってくる。 さっきも言ったように、あなたがノーベル賞をもらってくれたら、我々は胸を張っていける。そこらあたりのあなたの自覚は那辺にあるか、一遍聞かしていただかしてよ。 それと、その次、ここへ、和歌山政治経済新聞社さんの方で「旅田市長、疑惑の海外視察(私費視察)」と。これについては、上は別やで、この日程については、そのとおりなんやな。そのとおりやったら、そのとおりと、公室長でもいいし言うてください。平成11年8月12日からアメリカ、カナダ出張。平成12年2月からニュージーランド、5月からアメリカ、カナダと。 そして、私費と何とかに区別をつけているのも、このとおりですな、公費と云々とか。この事実のとおりやったら、事実ですと言うてくれたらええんよ、事務方で。 そこで市長、ニュージーランド行き、僕は反対しました。これは、あなたが別行動をとっているらしいですな。皆さん方と一緒じゃなしに、先にオーストラリアから入ってきた。これは、あなたの絵の先生と同伴やったわけですか。何か聞くところによると、ニュージーランドに行った人が、その人の名簿がなかったって、まあ電話やったので、何ですが、これだけちまたで言うようになったんで、一遍これをお聞きしたいと思っているんです。 その次に、平成12年5月14日から28日、これは公式訪問ですか、姉妹都市の。これについて、14日から19日までは私費であって、19日から公費、これは何でこんなことをやったんですか。これもやっぱり、同伴やったよってに、そういうふうな形にやったんですか。そして、随行の職員はエコノミーやったと思います。 ニュージーランドもエコノミーやな、北野部長。もう、ここへ立たんでもええよ、そうやったら、ふんふんと言うてくれたらええ。いや、答えたかったら、ここへ来て答えてよ、市長はファーストで、私はエコノミーやったと。 だから、公式訪問の14日から19日まで私費で行ったということになってあるんやな。それで、やっぱり絵の先生と御一緒やったんかいと聞いてるんです。 その前のニュージーランドの場合も、オーストラリアへこの前、何か答弁されとったが、私費で先に行ってと。 なぜ私費と公費とに分けるの。私費で行っても、和歌山市長やで。北アイルランドへ行ったとか、ボストンのどこかの大学に行ったとか言いますな。私費で行ったんやて。私費で行ったよってに、何をやってもいいんや、言われることはおまへんでというわけにはいかんのよ。 さっきも言うたように、24時間あなたは市長なんや。そして、向こうへ行ったときに、一旅田卓宗で名刺を出しましたか。和歌山市長--Mayor,WakayamaCityと違うんかい。和歌山市長としての名刺を出したよってに向こうの教授なんかは会うてくれたんでしょうが。そしたら、公費で行ったらいいじゃない、ファーストで。ここからここまで私費、ここからここまで公費と、市長ね、なぜこんなやり方をするん。 北アイルランドもそうですよ。北アイルランドも、これはオンブズマンさんの搭乗者名簿に出てきています、ファーストです。北野部長に聞いてみたら、「わしはエコノミーやった」と、恨み節や。ファーストに乗せてやったらええのに、それやったらいっそのこと。そこらあたり、同伴されたかどうか。 それと、市長、絵を習い出してからどのぐらいになるんですか。何年ぐらいなるの。なぜそれを聞くかというと、市長に一遍、絵をかいてもらおうと思ってるんです、僕、色紙に。いや、これはまじめな話やで。 高垣市長さんの場合、やっぱり絵もかいたんですよ、小鳥なんかをサッと。色紙にかいて、市民のみんなにあげた。宇治田市長になってからは揮毫をしたんですわ。「和楽」とか、「法呑吐剛柔」とか、いろんな額とかに揮毫しました、一生懸命習って。ちょっと字も、うまくなかったときもあったけども。 大橋知事さんも揮毫されましたね。一隅を照らすものは国の宝なりということやろと思いますが、「照鑑一隅」なんて、大橋さんもやった。 たまたま仮谷知事さんもやったらしいんですけれども、どんな字やったか、ちょっと覚えてないんですが、せっかく市長も絵を習われてるんだったら、絵をかいて、和歌山市長旅田卓宗と書いてですな、市民の人に絵を書いてあげて、自分だけの楽しみにせんとね。和歌山市長というのは自分だけの楽しみをやったらあかんねで。博愛衆に及ぼさんとあかんのよ。 ですから、習い始めて何年。そして、どんな絵がお得意か、一遍聞かしていただかしてよ。 ちょっと順番が狂いましたが、市長ね、長としていろいろの条件があると思うんです。勇気とか決断力とかいろいろ。あなた、一言で言うたら、何が一番大事やと思いますか、それを答えてください。トップとして、やってはいかんことというのが、やっぱりあると思うんやけどね。 我々、市長と一緒に、平成12年、公式訪問で姉妹都市のリッチモンドとベイカースフィールド市へ行かせてもらった。何もひがんで言うてるんじゃないんですよ。市長はファーストやったらしい、我々はCクラスや。ひがんで言うてるんじゃないことを、ちょっと言うておきます。 次に、風の第18号で、私も教育民生委員会に所属させていただいているんですが、教民で伏虎中学校の校地を、それでなくても狭いんやから、分けるなという決議をやった。その決議する以前に、狭いんですか、狭くないんですかと言うたら、教育長は教育委員会を代表して「狭いです」と。 教育長、一遍確かめるんですが、和歌山市の教育委員会はどこに重点を置いてやるの。私は、義務教育に最重点を置いて行政はやっていかないかんと思う。それが教育委員さんの役目やと思う。その代表として教育委員会の方は、運動場は絶対に狭いんやということで、分けるのかい、分けへんのかいと言うたら、「譲渡するつもりはありません」と。そして聞いてみましたら、市長から打診がありました。ことしの2月に打診があった。それで、9月議会やと、こういうこと。 そしたら、半年の間、打診されたままで、結論が出ずに、片方の大学の委員会では、それが用地に入ったままで計画を立てている。こんなん計画と違うんよ。簡単に言うたら、 私の土地へ隣の人が勝手に図面を書いて、「一遍、これ、確認申請を取りにいこうか」というのと一緒なんよ。 教育委員会が、大学に分けますよと言うて初めて大学の方はその計画に入れて、総務委員会あるいは大学の特別委員会に提示せないかん。蜃気楼と一緒や。そして、それを教育民生委員会で決議した。委員長は藤井委員長。副委員長ともども決議文を市長のところへ持っていった。そしたら、市長は、これは尊重せないかんのよ。そのために、執行部として教育委員会を独立させてあるんです。教育委員会が議決したやつでも、市議会はそれを否決することができるんです。そしたら、あなたは風か何かに、同じ市民から選ばれた市長であるし、市議会の議員やと。同じ市民から選ばれてあるけど役目が違うんです。執行部と議決機関との役目が違う。 それで、「もし、教育委員会がこの決議文と違った答えを判断されたとき、当然、教育委員会の意思を尊重なさるということでしょうね、議会は」と、こう言うてるんです。これ、知らない人が聞いたら、「ふーん、そのとおりやな」と、こうなるんです。何言うてんねんと。私から言わせたら、役目が違うんです。教育委員会がどんなに判断やってきても、意見は聞きますよ、そやけど、議会は議会としての判断をするんです。一緒と違うんですよ、同じ市民から選ばれてきても。それを、こうした風に書いて回すということは、言い回しがこういうふうになっているから、「そうかいな。議会というのは、またこんなん、やってるんかいな」と、こういうふうになるんですな。こういう詭弁的文章のあり方はおかしい。 ここで一つ言うておきます。市長は余り独走せんように、教育について教育委員会という5人の専任の人で議決やったんをね、あなたは尊重せないかん。議会は、教育委員会で決めてきたことを否決することもあるんですよ。そこらあたり、風へこういうふうな書き方。非常に見ていて、おかしなこと言うお人やなと。これまあ、答えてくれるんやったら答えてくれてもええし、どっちでもええんですよ。 それともう一つ、いろいろ書いてあるんです。石泉閣の問題についていろいろ言われた。「FRIDAY」で言われてる、地方紙でもいろいろ言われてる。なぜFRIDAYを訴えないのかということで、風119号、「私の政治の師は、もと総務庁長官で、今は亡き玉置和郎先生だった」と。先生が言うのには、そんなもん歯牙にかけるなと、こういうことやろと思うんですよ、この内容は。そやけど、亡くなった方を引っ張り出してきて、ここに書かれたら、亡くなった方は答えようがない、「違うで」と言えない。 私、この間、霊界通信--私も日本心霊科学協会の会員なんです。それで、霊界通信でちょっと玉置さんに……、そしたら苦笑いやってたよ。 市長は、亡くなったお母さんのことを引き合いに出してよく言うんです。そして、お涙ちょうだいということになるんやけどね。やっぱり故人を引き合いに出したり、反論のできない人を引き合いに出して、こういうふうなものに--こういうふうなものと言うたら失礼や、市長のせっかくの、これ、お金を相当かけてる、もっと大道を歩んだ--政策的なことは構わないですよ。これは市長の宣伝紙やから。ですから、もっと大道を歩むべしやと思うな。 その次に、ちょっと市長の政治、行政姿勢が長くなってきたので。 教育長、ついでに、おとついですか電話したけれども、仏教の五戒ということについて、ここで答弁やってよ。殺すなかれ、盗むなかれで、そこへ黙って座ってたら、しんどかろう。 市長、かつての議会は議会があるごとに反対討論があって、そして、数少なくても賛成討論があったんです。前期の市長の旅田市政に入ってから賛成討論がひとつもない--1回あったかな。なぜないんですか。前期の場合は言う必要はないわ、今期。普通言うたら、反対討論があったら、賛成討論があるんです。賛成したい人たちが討論せないかん。なぜないの。これを分析したことがありますか、答えてください。 我々のボーナスもカットされたんで、恨み節を言うんじゃないんですよ。職員も恐らくボーナスカットになっていると思う。我々は報酬です。去年もボーナスカット。そして、来年の14年度から一般財源で10%カットと言っている。そして、財政部長は、カットせなんだら、来年の予算は組めませんよと言うてる。だけど、この内容を見てみると非常に大きなむだ。特に僕は、和歌山市はイベント市になったんと違うかいなと思ってる。イベントに大きい金を使い過ぎる。そこらあたり答弁してください。 京都市の財政、非常事態。京都は、危険度は和歌山市より下やったと思うで。和歌山市は、おととしだったか、100のうちの上から9番やった、危険度が。京都はそれより下やったと思うで。それでさえが「60イベント休廃止へ」。あの有名な京都まつりも対象であると。にもかかわらず、和歌山市はいまだに花いっぱい、4億円も使ってやろうとかかっておる。 そして、片方では、今言ったように10%カットでしょう。そして職員のボーナスカット。職員にとっては知行なんです、生活費なんですよ。このボーナスをカットするというのは、いろいろな事業を見直して、むだをなくして、これ以上どうもこうもならんといったときに、職員の知行、江戸時代であったら半知借り上げとかね。半知というのは知行の半分という意味ですよ。知行を自分のところの家来、藩士から借り上げたんです。和歌山市は先にそれをやるんです、見直しをせんと。これ、逆やと思います。そして、片方では10%カットする。 この間新聞で見て知ったんですが、ことしはハチが発生しています、スズメバチ。スズメバチの駆除、10月に補助金がついている。幾ら要るんかと言うたら140万円ほどやと。これまた、12月で補助金をつけているんでしょう。僕の記憶ではおととし、温暖化がどんどん加速している中で、去年あたりからスズメバチが多くなってる。 そんな中でやな、財政部長、こういうふうなスズメバチに刺されたら、あんたら市の職員は刺されても大丈夫かしらんで、強いかもわからんけど、これ、命いかれるときあるんやで、子供たちとか老人の場合。こんな予算を一律カットするんやったら、ここへみんな、がん首をそろえんといてよ。ここへコンピューターひとつあったらいける。 尾崎市長さんのときも言うたんです、30%一律補助金カットやるのなら、がん首をそろえるなと。 これ、ちょっとしたお金です。そんなお金をけちって、そしてまた、産業部も産業部やと思う。こんなのは要求せんとあかん。目先のことばっかり見ていないで、スズメバチ多くなっているなということぐらい我々素人でもわかる。あんたらは農林関係担当してるプロでしょう。そんなんをスッと減らして、100万円やそこらをけちって、そして何%カット、そして片方で花やて。花に恨みはないんですけど、やり方がちょっとおかしい。 その次に、大学問題。 作物でもそうなんですが、作柄は人柄といって、いかに熱い思いがあっても、作物でもいろいろ研究して、手をかけてやらんとあかん、ただ、あちこち見てきただけやったらあかんのや、市長。そして、草でも、その土壌に合う草しか育たないという、これはいにしえからの言葉があるんです。和歌山に、今、大学が必要か。今言うたように、天の時や。 市長が言うのは、すかたんが多いんですよ。例えば楽市楽座。あなた、ここで何と言うた。韓国の東大門を見てきたと。東洋一の若者の流行の場になっていると。それをまねして、あそこの大丸の跡地を買って、近隣の流行の中心にするんやと、楽市楽座。そしたら、今、がらがら市場や。まだ、ああいう一過性のものだったらいいんですよ。 大学の場合はね、市長、よっぽど慎重にやってもらわんと困るというのが私の意見です。後戻りはきかんのよ。あなたの言うてるようにうまいこといったら、世の中、世話ないんです。熱い思いは知ってるで、熱い思いはわかってる。しかし、そのとおりにならんかもわからん。ならなかったときにどうするんですか、ということを言いたい。 それともう一つ、80億円起債したいんやというのが、いまだに国から借してあげるとも何とも言うてない、内諾もようもらっていない。起債がだめになった場合、まだ大学をあえてするのがどうか、答弁お願いします。 そして、仮に起債が2分の1になったら40億円足りないわけだけれども、その場合どうするのか。あるいはまた3分の1になったら、今こういう御時勢ですから、80億円ほしいんやと言うたのが、20億円、3分の1ぐらいになったらどうするのか。やっぱり大学はつくるのか、これ答えてください。 それともう一つ、今、市長は、ぜひ丸正買うんやと大概念が入っているよってに、大学があかんようになっても、何かの方策を講じてあの丸正を買うのかどうか。買わないんだったら買わない、買うんだったら買う、その時点でまた考えるのなら、その時点でまた考えるとか、そういうふうな答弁で結構です。大学についてはそういうことです。 その次に、農政問題について。 私、今期から議会選任の農業委員をさせていただいております。その中で、いろいろ市長に陳情しております、農業委員さんの方から。 その中で、遊休地を有効に使ってほしいという陳情があったと思うんです。そのとき、僕、100ヘクタールと思っていたんですが、これ、何年も前の統計ですが、もう100ヘクタール、100町歩以上の休耕地が和歌山市内にある。それを有効に使ってくださいという農業委員会からの市長に対する要望が出ておりますが、これについてどうされるのか、お答えください。農政問題はそれです。 花いっぱいに関連いたしまして。 花いっぱいで、6月に言いました。当初の予算、約5,800万円、そして6月の補正予算 で1億9,000万円つけて、約2億5,000万 円、何に使っているんですか、これ。不思議でかなわんのです。花いっぱい大会が全国で45回とか46回目になるらしいんですが、一番たくさん使ったところで、45万市の大宮市、4,800万円。それが、驚くなかれ、この9月にまた5,500万円の債務負担行為が出てきておる。すなわち来年の予算を先食いする、5,500万円も。何をするんですか。 「花一時、人一盛り」ということわざがあります。花なんて一時なんですよ。それに何億も使って、そして片方で、この大事な、市民にとって直結の関連予算をどんどん削り、そして職員のボーナスも削る。こんなやり方ってありますか。 そこへもってきて、そんな押しつけのイベントはだめです。運動だめです。プランターをようけ買って、自治会へようけ持って、植えてくれ、ほれ何を植えてくれと、一つもないわして。和歌山市内、花、どこにある。和 歌山新報を読んでいたら、毎日「花いっぱい」と、これ、全部、個人やして。今の時点で2億5,000万円でしょう、これはどこへ消えてるの。 そしてまた、債務負担行為で5,500万円がこの議会に出てきている。何に使うんですか。あの大宮市でさえ4,800万円、ほかの上越市で4,000何百万です。 そして、押しつけのそんな行政はだめです。大学も一緒です。思いばっかりではあきません。もう一遍、後戻りをやります。 大学についても、市民の間から、市長がデンマークのことを手紙で通知をくれていた。地元からも、ほうはいとして声が上がっているんです。和歌山市の商工会議所で声が上がっていますか。ライオンズ、ロータリー、「ぜひ、大学を建ててください」と言うてますか。「基金、私たちでこんなにしますよ」と言うてますか。これも言うてない。大学のことでシラーッとやってる。それで会へ出てきたら、「奥田さん、頑張りなあよ」と。「今時分、時期違うで。そんなん、建つんに賛成やったらあかんで」と言うてる、どこへ行っても。「ぜひ、建ててよ」と言う人は1人もない。いろいろな会合に出ても1人もないですよ。 この花もそうです。そんな、押しつけで、何億も使って、そして花いっぱいじゃあかんです。花というのは、日々手が要るんです。手がかかんのよ、企画部長さん。あんた、県にいて花はわかっているでしょう。あんた、そっちの方面もよく知っている。花というのは、どのくらい手がかかるか。樹木やったらそんなにかからへん。 そして、そこへ、今度また本町公園。あの狭隘な本町公園で、遊び場をないようにやってしもて、花・花館。そして、そこへ入るのはだれかというとNPO。 後援会、花と化けたわ、何と解く。その心を言うてくださいよ。花いっぱい協議会の中心になっているのは、市長自身の後援会の後は、中核隊そのものですがな。これは、去年、私が撮ったんですよ。平成12年11月20日の受け付けになっている。そして、中身を見てみたら、あなたの後援会の中心や。そして、友田町にこの人たちがいてると。その当時、友田町へ市の職員を出向させて、花いっぱい協議会の事務所やと。 例えば、青少年対策事務所というのが児童婦人会館にあって、そしてそこに職員がいて、地元の人に来てもらっているのが大体一般です。それで、費用が要ってるのかと言うと、「いやいや、ただで入れてもろてますよ」と言うてる。それで、「ただほど高くつくもん、ないわ」と言うてるうちに、今度は花・花館や。 そして、この間うち、花・花館の贈呈式があった。その少し前に、お会いする連合会長さんとか、商工会議所の方々に、あなたら、花いっぱいの実行委員会、花いっぱい推進協議会の上に実行委員会、ここが実際にするということになっているんでしょう--知ってますかと聞いたら、「いや、花のことなんか言うたことはない。ひとつも、そんな会議も知らんで」と言うてて、2億5,000万円使っているんです。 そして、あなたの後援会がこの中核隊になっている。そして、あの本町公園。ほんま言うたら、四季の郷へ事務所をやったらええねん、この花・花館。そのために四季の郷をこしらえたんや。不便よな、あそこへ行くようになったら。本町の方が皆さんがええと言うたんかもわからんで。 僕は、市長の後援者の中核隊の人たちが花運動をやっては悪いとは言うてないんです。ぜひ協力してもろたらいいのよ。そやけど、花・花館を建てて、本町の--もともとあれは公園ですから、そこへ入れて、そしてあんな花・花館を建てて、そこへ事務局ですよと入れておくこと自体、公私混同も甚だしい。僕から言わせたら、公私混同も甚だしいと思います。少しは遠慮すべきやと思う、そういうことは。そして、花いっぱい実行委員会の人たちに最初から入ってもらって、そして、市長さんの後援者であるならば、縁の下の力持ちでやるべきです。 それを、贈呈式だの何だのと言って。だから言うてるんです、後援会、花と化けたは何と解く。心を答弁やって。こんなおかしな行政はないんですよ。 その次、種の尊厳について。 答弁書をもらっているんですが、種の尊厳について、一遍どなたでも結構ですわ、どういうことですか、ちょっと教えてください。 それと、県のサルを安楽死させる。何とかの学者らに聞いたら、生態系に異常を来すと。何を言うてんの、人間の世界に生態系の異常を来してるんよ、人間社会に来してる。それで、和歌山市の場合はどうするおつもりですか。これは、和歌山市の山東や。たまたまサルは県の問題やよってに県だけれども、和歌山市の場合だったら、どうするつもりか。種の尊厳との関連性について答えてください。 「邪魔者は殺せと書いてある」という歌が、昔あったんです、のんき節か何かで。今、共生と言われているんですよ。都合が悪くなってきたので、共生という言葉を使い出した。それでも、人間にとって邪魔だったら殺せというわけや。それについて、あなた方は答弁書を持ってきたら、県へ1回何かを出したと。そして、国際条約によるところの何とかをやったと。それで判断やったと思うと。違うんよ。和歌山市としては、けしからんと思っているのか、よう殺したなと言うてるのか、どっちかということを聞かせてください。 それと、この間、産経新聞に載っておりましたが、友ヶ島のシカについて。駆除をどうのこうのと言っていましたが、これも安楽死でいきますか。内容を読んでみたら、避妊手術をして一代限り。少なくとも一代限りで生かしてやるべきですよ、本当にそう思っているのなら。 そこらあたり、県に対して、通り一遍のこうやというのではなしに、和歌山市は県のやり方はけしからんと思っているか、サルさんにとって情のないやり方をやっているかどうか、答えてください。 そして、何やったら、サルの子供を買って。それで、和歌山市で飼育して、子供たち相手にやるとか。そこらあたり、一遍答弁してください。 以上で第1問を終わります。(拍手) ○議長(森田昌伸君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 39番奥田議員の御質問にお答えいたします。 一生懸命お聞きしたのですが、聞き漏らしがあって答弁漏れすることもあろうかと思いますが、そのときは、また再質問でよろしくお願いいたします。 まず、職員の危機感に端を発して、市長としての行動はどうかという御質問があったかと思います。 私も、聖人君子ではありませんので、至らない点も多々あろうかと思いますが、和歌山市長の名に恥じないように一生懸命務めているところでございます。 その中で、海外視察に関するような問題がございました。確かに私は、再任いたしましてから、何回も海外へ行かせてもらいました。その中で、公費で行ったというのは、たしかカナダのリッチモンドへ行ったとき、それから先般の中国へ行ったときだけではなかったかなと思います。それ以外は私費で行きました。 それほど、お前、お金があるんかというふうに言われる方もありますが、実はお金はそうありませんので、ことしの4月に借金しながら、大学を見たい一心であちこち行きましたものですから、やむを得ず、ことしの4月に紀陽銀行で、お調べいただいたらわかるんですが500万円借りまして、毎月6万円ずつ、今お支払していますけれども、そういうふうに借金してでも大学づくりに情熱を持っておりますので、見たいと思うところは正直言って何回か行きました。 私、一つの行動をするについて、海外に行く場合に、自分なりの基準を持っています。それは、先般、さきの議会で「いかに友人といえども、市の関係業者等々と行くときには誤解を招くから慎みなさい」という議会の問責決議もございましたものですから、以来、気をつけなければいけないというふうに深く反省はいたしておりますが、それまでは、私なりに一つの行動基準を持っておりましたのは、いつも、海外に行くときに、仲よく行く友人が5人おります。もちろん、その中に絵の先生もおります。その5人いる友人たちと一緒に海外に行くときには、誤解を招きますので、私は自費で行かせていただいております。 ですから、先ほど議員からお話がございました、たしか14日から19日、4月のことだったのか、ちょっと漏らしましたけれども、途中からというお話がございましたですね。これは市民の方と--これまた、これもおかしな話なんですけれども、姉妹都市親善協会の皆さん方あるいは公募した市民の皆さんと御一緒に実はカナダのリッチモンドへ参りました。当然その中には市の関係業者もあるわけなんですが、いずれにいたしましても市民の方々とカナダのリッチモンドへ参りました。 しかし、それまでの間、カナダのリッチモンドで合流するまでに、市の職員も含めてたしか8名か9名ほどだったと思うんですが、そのときにはオーランドへ行ってまいりました。そして、ジャズマラソンを計画しておりましたので、ニューオーリンズをぜひとも見たいと思って行きました。そしてカナダのリッチモンドで合流したわけです。 その合流するまでにつきましては、誤解を招いてはいけないかなというふうに思いましたのものですから、自費で行かせてもらいました。カナダのリッチモンドで市民の皆さんと合流するようになり、当然、議員さん方とも合流することになったわけですが、そのときからは公費ということにさせていただきました。 あとは、正直言って自費で参りました。というのは、友人5人とよく行きましたものですから、誤解を招きたくないと思いましたものですから自費で参りました。しかし、それとても、先般「いかに自費といえども、市の関係業者と行く場合には誤解を招くからやめなさい」というふうな問責決議もございましたものですから、以後は注意したいと考えております。 そうした友人の皆さん方とは、年をとって退職してから一緒に行こうかと、そんなふうな話を実は今行っております。 次に、「風」の問題について、没にしたのはなぜかと。「風」は有限会社わかやま未来新聞社というのが発行しておりまして、そして原稿を書いてくれという依頼を受けまして、私は原稿を書いております。有限会社に依頼されて書いて、一たん印刷はしたけれども、その内容が不適切であるということで、その有限会社の方から原稿を変更したいと言って来た事例がございました。それのことだろうと思うんです。 私は「別にいいじゃないか。相手も堂々とやってるんだから、こっちも堂々とやったらいいんだ。別に実名を挙げたっていいじゃないか」というふうに言ったんですが、先方の有限会社わかやま未来新聞社の方が「どうぞ、ひとつ変更させてくれ」と言うものですから、実は変更することになったようです。ちょっと私にとっては不本意でございました。私は堂々と、お互いに実名を挙げ合って大いに議論をし合ったらいいというふうに考えております。 次に、長の条件で一番大事なものは何かという御質問がありました。 私は、長の条件は、別に神様、仏様になることではないと思っています。長の条件は、和歌山市の町をよくするための一つのやる気ということだと思うんです。そういうふうに私は考えています。ですから、懸命にやる気を持って頑張っております。その中では勇み足もございまして、ときどき失敗し、御批判を受けることもございますが、そういう気持ちでございます。 次に、風の118号に書いてあった教育民生委員会の決議をどう思うのかという御指摘でございます。 私は、市当局も、あるいは市議会も含めて、教育委員会の独立性を脅かすことがあってはならないと考えております。 次に、賛成討論がないじゃないかということです。確かに私、41歳で市長にしてもらってから、このかた、賛成討論は1回だけございましたが、あとは一切ございません。実は私自身、賛成討論というのは、賛成していただくわけですから、賛成討論を別にしていただかなくたっていいんだと、意思表示をはっきりしていただくわけですからね、そんなふうに実は受けとめております。 次に、和歌山市はイベント市になってしまったのかという御指摘がございました。 イベント市にという表現、いろいろ議員さん方もお考えはあろうかと思うんですが、ハードで町をおこすか、ソフトで町をおこすかという考え方だと思うんです。今までの町おこしというのは、道をつくったり、建物をつくったりという、いわゆるハードですけれども、ハードで町をおこすということが重点だったわけです。私は、もちろんハードも大事ですけれども、やはりこれからはソフトで町をおこしていくことが大事ではないかなというふうに考えております。 楽市楽座のことについて御批判がございました。 私は、楽市楽座も一つのSOHO事業だというふうに考えております。幸い2つの店が成長して、別のところへ店を出すことになりました。40ブースある中で、わずか2つかというふうに御批判を受けるかもわかりませんけれども、しかし、2つでも、成長して別のところへ店を構えるようになったということについては、私なりにうれしいと思っております。しかし、2つでは惨めでございますので、もっともっと成長するようにしていきたいというふうに考えております。 次に、大学の問題について、段々の御批判がございました。 財源の問題については非常に貴重でございます。ですから、私も先般、中核市の市長連絡会で総務大臣と2時間お話し合いをいたしました。そのときに、「どうも総務省の方は地域総合整備債について、3月31日末をもって廃止するというふうにおっしゃっているようだけれども、本当ですか」ということを総務大臣に実は確認いたしました。総務大臣の方も「3月31日をもって廃止いたします」というふうなお話でございまして、非常に残念に思いました。 そこで、確認をとらせていただいたんです。小泉総理は所信で米百俵の故事をおっしゃったわけですから、地域総合整備債というものがなくなったといたしましても、一般起債であっても交付税で後々措置される、そういう財源的に非常に有利な形になる重点7項目の中に人材大国とか、あるいは教育の問題がございますから、「まさか小泉総理は、大学を単なる箱物扱いにしないでしょうね」というふうに総務大臣に確認いたしましたが、この点については、財政局長からの答弁で「まだはっきりしておりませんが、多分単なる箱物という解釈にはならないでしょう」ということでございましたから、可能性はあるものだと考えておりますが、まだ、不確定要素でございます。 確実なことは、総務大臣の方から御答弁があったんですが、「3月31日に地域総合整備債というのはなくなる。しかし、3月31日までに基本計画がつくられている場合については、これは今年度の事業という扱いになるので、今までどおりでございます」というお話でございましたので、何とか一日も早く、今、予算の凍結解除をお願い申し上げました基本プランを作成し、願わくは議会の御賛同もいただき、さらには一部事務組合の皆さんの御賛同もいただいて、3月31日までに総務省の御理解をいただけるようにできれば非常にありがたいと考えております。 そうした起債の問題が2分の1になったり、3分の1になったりした場合はどうするかという御指摘でございます。 もちろん、財源的な見通しが立たなければ、残念ながら大学をつくることはできないわけでございますが、起債を受けられるように、さらに有利な起債を受けられるように最大限の努力をしてまいりたいと考えております。 次に、大学に関係なくして丸正を買収する気はないのかということでございますが、現在の和歌山市の財政状況、財源問題等々を考えますと、大学関連施設でない限り丸正を買収することは不可能だというふうに考えております。 それから、花いっぱいの問題について、段々の御指摘がございました。 NPOの花いっぱい推進協議会の皆さんがあたかも私の後援会であるがごとく、今御指摘がございましたけれども、決してそんなことはございません。そのメンバーの中には、市議会議員の先生方もいらっしゃいますし、さらに花いっぱい推進協議会の会長さんというのは、もちろん私の熱心な支持者ではございますけれども、同時に奥田先生の熱心な支持者でもございます。 職員のボーナスを削ってという御指摘がございましたけれども、これは民間の事業者との給与を比較して、人事委員会からの勧告に基づくものでございますので、御理解いただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 上西総務部長。 〔総務部長上西 勇君登壇〕 ◎総務部長(上西勇君) 39番奥田議員の御質問にお答えいたします。 和歌山政治経済新聞に掲載された市長の海外視察の日程等についての御質問でございます。 市長からも御答弁させていただきましたが、市長の海外視察の日程、行き先、目的、私費、公費の別につきましては、同紙に掲載されているとおりでございます。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 西嶋産業部長。 〔産業部長西嶋真司君登壇〕 ◎産業部長(西嶋真司君) 39番奥田議員の御質問にお答えいたします。 遊休農地についてでございますが、現在本市の遊休農地の総面積は約150ヘクタールございまして、農業従事者の高齢化や担い手の不足に伴い増加傾向にございます。 本市では、遊休農地の有効利用を図るために、農地の貸し手と借り手を結びつける農地銀行活動に農業委員会ともども取り組みまして、遊休農地の解消と担い手の経営規模の拡大を図るとともに、市民農園や学童農園への活用を推進しているところでございます。 今後さらに教育や福祉面における遊休農地の活用や定年退職者の農業への参入などを視野に入れまして、遊休農地の有効利用につきまして研究してまいりたいと考えております。 次に、サル問題に関連いたしまして、種の尊厳についてどのように考えているのかということでございます。 このことは非常に重要で難しいことでございますが、一言で申し上げますと、他の何物にもかえることのできないものであると認識しております。 今回、県におきまして、ニホンザルの種を保存するため、外来種であるタイワンザル及び交雑ザルは原則として安楽死することにしたことにつきましては、国際条約でもございます生物の多様性に関する条約の規定による外来種の侵入を防止し、またはそのような外来種を制御し、もしくは撲滅することの趣旨に沿った措置であると理解してございます。 次に、サル問題に関連して、和歌山市が対応するとすればどのようにするのかということの御質問でございます。 仮にサル問題を和歌山市が対応するとすれば、県で策定した和歌山県サル保護管理計画について、平成12年11月22日、県が開催した公聴会の場におきまして、捕獲したサルについては生存することを優先的に取り組むよう公述人として本市の意見を述べ、その意見書を県知事あてに提出した経緯がありますので、まず安楽死ありきでなく、生存策を優先に飼育場所や建設費用などについて精査検討を行いまして、同時に学術研究者や専門家などの意見をお聞きしながら方向づけをしていくことになると思います。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 北野企画部長。 〔企画部長北野壽彦君登壇〕 ◎企画部長(北野壽彦君) 39番奥田議員の御質問にお答えいたします。 花いっぱいに関連しての御質問でございますが、まず最初に、花いっぱいの開催経費が非常に高いではないか、どのように使っているのかという御質問でございますが、花いっぱい和歌山大会は過去の大会と比較いたしますと、会期につきましては10日間、会場につきましても主会場、サブ会場を合わせまして5会場で展開することとしてございます。 また、イベントの内容につきましても、各会場でそれぞれ独自に展開することとしてございます。さらに、今までさまざまなプレイベントを開催してございます。例えば和歌浦で行いました和歌浦花いっぱい展、あるいは趣味の園芸フェア、それに市内42地区を対象にいたしましたおしゃれなガーデニング、それから大会へ向けての啓発用のポスター、チラシあるいはプランターの里親制度等々でございます。 こういったことから、過去の大会と比較いたしまして予算規模が大きくなっているというのが現状でございます。 いずれにいたしましても、この大会を契機に和歌山市を花いっぱいにする市民運動、いわゆる城花町運動を発展させてまいりたいと考えてございますので、御理解賜りたいと思います。 続きまして、債務負担行為の内訳等々の御質問でございますが、今議会にお願いしてございます債務負担行為5,500万円の内訳につきましては、この大会は平成14年4月27日から5月6日までの10日間開催することとしてございます。ただいま御答弁申し上げたとおりでございます。したがいまして、平成13年度から準備作業を進める必要がございますので、そのための債務負担行為をお願いしたところでございます。 内容につきましては、主会場である和歌山マリーナシティでの式典及び交流レセプション、それに世界の花ガーデン等の開催経費やサブ会場である和歌山公園における記念植樹、あるいは園芸フェア、フリーマーケット等を展開する費用。また、四季の郷公園では、大会のムードを盛り上げるためのフラワーモニュメント、あるいはまた本町公園で花・花館の中におきまして、花の講習会やセミナーを開催する経費等が主な内容となってございます。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 山口教育長。 〔教育長山口喜一郎君登壇〕 ◎教育長(山口喜一郎君) 39番奥田議員の御質問にお答えいたします。 仏教でいう五戒という五つの戒めですけれども、不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不飲酒の五つでございます。わかりやすく言いますと--釈迦に説法で申しわけないですが、生き物を殺さない、不殺生。それから不偸盗は、盗まない、人の物には手をつけない。それから、不邪淫は道徳に反した性行為をしない。それから、不妄語はうそ偽りを言わないこと。それから、不飲酒というのは、酔いを生じさせる酒類を飲まない、この五つでございます。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 39番。 〔39番奥田善晴君登壇〕(拍手) ◆39番(奥田善晴君) 再質問させていただきます。 市長が今、私は神さんでないとか、聖人君子でないんでと言われました。そのとおりです。神さんになってくれとも言うてないんです。聖人君子になってくれとも言うてないんです。当たり前でええんです。当たり前以上に何を求められるかというのは、あんたはリーダーやということです。これを答えてくれなんだので、答えてください。 市長がノーベル賞をもろたら、和歌山市にとって、和歌山市民にとって誇りに思いますか。「FRIDAY」に載ったんとどっちがいいんですか。地方新聞はたくさんあります。毎回載っております。和歌山市にとって、和歌山市民にとって、どっちを誇りに思うんですか。それを言うてください。ひとつもあなたに聖人君子になってくれとも言うてへん。普通でええんです。 藤本義一さんだったかな、何かの小説で書いとった。「論理は立派だけれども、倫理は最低のような人間が多い」と。これは、あなたのことを言うてるんじゃないということですよ、一般にということです。 ですから、どっちを誇りに思うんですか。和歌山市の名誉を傷つけてるのと違いますか、ということを言うてるんです。 そして、ここの部分は私費で行ったんや、市民のみんなと5人組で行った。5人の仲よしや、その中へ女性も入っております。こういうふうに今言われた。 そして、例えば平成12年の公式訪問のときに、19日から公式やったんで合流しました。ニュージーランドへ行ったときも別です。そうじゃないんですよ。あなたが一生懸命、花いっぱい城花町運動をすると言って、そのリーダーを養成するために補助金を出して皆さんにニュージーランドへ行ってもらうんやったら、あなたも一緒に行くのが当たり前なんです、そこにまじって。 議員との視察。普通言うたら、議員と一緒に行くのが当たり前なんです。何や知らんけど、避けてやってるように見られても、それはひがみかしらんけれども、普通言うたら、花いっぱいの市民の方々を募集してニュージーランドへ行っていただくというたら、あなたはそれの提唱者やから、皆さん方の先頭に立って、同じエコノミーに乗って行くのが当たり前なんよ。それを、私は私費で行きました。5人の友達と行きました、それで別々に行った、市民の人は後で勝手に来てくれたらええわと。行動をともにするということが、あなたをわかってもらうことよ。 何遍も言うようやけど、ニュージーランド行きはあなたが提唱したんでしょう。そしたら、あなたが一緒に行くのが当たり前やして。それを、わしだけが別に行って、オーストラリアを回ってきたと。そして、どこを見てきたんや、ここを見てきたんやと、後で言おうと思ったら幾らでも言えるけれども、普通言うたら、市民の皆さん方と一緒にエコノミーに乗って、私も増田俊男さんという人の主催の何へ行ってきました。そしたら、あの増田さんらでも、同じエコノミーに乗って、皆と一緒やった。それが礼儀でもあるし、そしてそれが和歌山市長としてのとるべき行動ですよ。 私は私費だから、公費は2回ぐらいしか使ってへん。そして行動の基準はそれぞれに違うと言うてるけどね、和歌山市長が提唱せなんだらいいですよ。市長が提唱したんだから、市民のみんなと一緒に行くのが理の当然、だれが聞いても当たり前のことや。その当たり前のことをあなたにしなさいと言うてるんです。やってへんのはおかしいやないかと、こう言うてんねん。「私は聖人君子じゃありません。神様ではありません」--そんなん、わかってますよ。 そして、「風」について。これは依頼を受けて書いたんやと、まだ、私は不満やと。相手と堂々と、これ、出してくれたらよかったんやと。これが、和歌山市長のやることかと、こう言うてんねん。旅田卓宗さん一人でするのやったら、それでええよ。こんなやり方は、陰湿そのものですよ。そして、ここに書いてある。これは、もう、固有名詞を言います。樋口さんです。 そして、W元県議については「私は彼に恩義があるので、この際、実名を挙げることは避けることにするが」と、こんなもん、だれやて、一遍にわかる。恩を受けたらね、こんなことを言わないのが当たり前の人間ですよ。恩を受けた人に、今でも友達や、告訴された、今でも友達ですよと。向こうは告訴するのに友達なんて思うてるかい。あんた、勝手思うてんねん。それが旅田流の考え方ですか。 これ、和歌山市長でなかったらいいというんです。和歌山市長といえば和歌山の代表です。4期目の大市長です。そして「木村知事は、私の忠告を受けてくれて」と、子供みたいなことを言いなさんな。そこらあたりの不良少年の言うようなことを言いなさんな。和歌山市長じゃないか。 そして、どうじゃ、こうじゃと言うけれども、やっていること自体、職員のみんなが知っているから、「まあ、市長、勝手なことやってらよ」と、腹の底でそう思うてんのやして。それで、危機感やへったくれやなんて言うて、だれがついてきますか。 行をともにして、そしてみんなと寝食をともにして、「職員のみんな、ついてきてくれや」と言うたら、ついてくるわ。たまたまあなたが市長で、権力を持っているからみんなついてきているだけの話ですよ。 そして、賛成討論がないのはなぜやと言うたら、わしは賛成討論はやってもらいたくないと。賛成した人は、もう賛成やってもろたんでそれでええんやと。無理に賛成にもっていったんですよ、この2月の大学問題でも。わしとこへも頼みに来てる。皆のとこへ頼みに行ったんでしょうが。そして、あんたが、市長の権力を利用して、簡単に言うたら利用して、そして、みんな押さえ込みに行って、不本意な連中がころころ引っ繰り返った。そら、引っ繰り返らなんだ方がええ、引っ繰り返るやつは悪いんやと言えば、それまでよ。そやけど、やっぱりいろんな背景がある。そういうふうなものを使わんと、あんたが「風」に書いているように、政策論争をしましょうと。政策論争でやったらええんや。それでこそ、和歌山市長じゃないか。 そして、賛成討論も、なるほどなと思ったら、みんな賛成してくれるよ。なるほどなと思うたら、僕もさせてもらうよ。 今の、堂々とやりたかったんだと、これ、もう一遍言うてみてよ。恩義のある人をこんなとこへ書くんかい。書かないのが、言わないのが、あなたの腹へおさめておく、それを信義というんです。相手がどんなにしかけてこようと、一旅田卓宗さんやったら受けたらいい。和歌山市長や。歯牙にかけなんだらいいじゃない。恩義を受けてるんでしょう。そしたら、あなたの大きさがわかるんです。 聖人君子を求めてへんよ。求めてへんけど、そこへ座っている以上は、座っただけの行いをしてちょうだいと言うてるんです。恩義のある人やから、こうやって書いたんかいと聞いてるんです。 それで、楽市楽座。 あなた流の答弁をもらった。2店が成功して、どこかへ出て行ったと。費用対効果ということをあなたはいつも言うじゃない。10年間借り上げて、毎年何ぼ要ってんの。2店を養成するのに相当要っているじゃない。そして、あなたの言うた韓国の東大門、流行の最先端になってますかと聞いてるんです。流行の最先端になりましたか。あなたは夢を提供してくれるよ。そやけど、その夢は正夢やったらええんやけれども、悪夢であらして。 今、あそこ行ったら、ほんまに気悪いで。100円市場に入っていって、何千万もつけて、がらがらで、入っている人にも気の毒や。尾崎議員、文句を言われた、入ってる人に。「お前ら、しょうもないもん、可決するよって、いっこもはやれへんやないか。はやると思うて、ここへ入らせてもろたのに」と。まあ、入った方も入った方やけど、言う方も言う方や。 大学について。 起債がだめやった場合、どうするんですかと聞いてるんです。前段はいろいろ答弁やってくれたけど、起債がだめになった場合どうする、半分になったらどうする、3分の1ぐらいになったときにはどうするんですか。やっぱり建てますかと聞いている。丸正はわかりました。 イベントというのとソフトというのとは、僕は少し違うような気がする。ソフト即イベントではないと思うで。 そしてもう一つ、質問させてもらう。ハードを、さっき、田上議員が言うたように、自転車で走っていて、ガーンとひっくり返るようなね、ハードもでき上がってへんのに、何がソフトですか。あれ、ソフトにひっくり返るんやったら、ソフトやけどね。そんな、言い回し、だめですよ。 そして、花いっぱい。 特定非営利団体--NPOやで。いやいや議員さんも入ってますと、あんた、入ったよってに、入ったと言うけど、僕の言うてるのは、中核隊はあんたの後援会の--名前言おうか。名前言うてもええわ、本会議場やし正式やから、そうでしょう。 理事長、小山雅子さん。あなたにカンカンや。あなたが何をしようと、あんたを応援する。わしがあんたと一緒のことをやったら、絶対に応援やってくれへんと思う。僕、応援やってくれてるけどね、あんたと一緒のことをやったら、わし、応援やってくれやん。そのぐらい、あんたに思い入れやってる。 副理事長、藤本弘さん。これ、あんたの後援会長や。それで、楠本卓司さん、これ、楠本建設の社長やろ。前田さん、高垣さん。 それから監事に吉田眞三さん、あなたの前の助役やして。ほいで、これ、カンカンやして。今はどうか知りませんが、あんたとは、一碗の御飯でも半分ずつ食べる、あなたのためやったらと言うてやってきた人や。最近僕は会うてないんで、知らんけど、あんたの事務所や。 議員さんも入ってきたと。中さんのことですが、この人も、あんたを応援すると言うてら。 そんな言い回しやなしに、そういうところへ公費を投入--花いっぱいをやったら悪いと言うてるのと違うんよ、それは、政策の違いなんだから。あなたは花いっぱいを根づかせたい、城花町運動を根づかせたいと。僕はそんな時期じゃないと。花というものは、物すごい手がかかりますよ、押しつけ行政だめですよと、僕は言うてる。これは政策や。そこへ補助金を出している、その中核が、花・花館に入ってる中核隊が、あなたの後援会のコアそのものやと。そこがおかしく解釈されるのと違いますかと。解釈と違う、みんなそう思ってる、職員も思ってます。 さて、教育長さん、五戒、今言うてるよう、不殺生、不偸盗--殺すなかれ、盗むなかれ。不妄語、うそを言うなかれ。不邪淫。不飲酒、酒を飲むなかれについては、世界の仏教全部、在家、出家を問わず、当たり前の修身や、道徳や。小学生に小さい時分から殺しなさいと教えたらええんやけどね、一番。--これは冗談。そういう教えですよ。 そして、酒飲むなかれについては、たしかジャイナ教とバラモン教は、その2つがないと思う。別のものがあったような気がするんやけど。そやけども、うそを言うたらあかんと教えるんです。 ですから、市長の場合も、あなたはうそを言うてないかもわからんよ、あなたは真実と思っているかもしれない。だけど、「また、うそ言うてらよ」と思われるんよ、相手に。思うのは勝手やというたら、それまでやけどね。思われないように和歌山市長としてやってよということです。思われないように。 ペテンにかけられたん、言おうか。不老館、この間、僕は反対したけど、ペテンにかけられたような気がするんですよ、いまだに。あれ、もともと不老館をやり直すと言うといて、鉄筋にしてしまってる。ある日突然やってきて、1年たって。あんたは、だましてへんと言うわな。そやけど、受けたほとんどの連中は「だまされた」と言うてる。民主主義やもん、多い方が勝ちや。だまされたと思ってるで。みんな、市長、あなただから、よう言わんのよ、ポストがポストやから。 種の尊厳について。 簡単に言うたら、産業部長、生とし生けるもの、命のあるものを大事にしましょうやということよ。けんもほろろに、国際条約にある生態系云々て、生態系なんて言うたら、動物の世界だけと違うんよ。あれは一つの小さいコロニーよ、ニホンザル。同じコロニー同士でおりますと、近親になるんですよ。恐らく彼らは彼らなりに、ほかのグループと合流するということは、普通は闘争するんよ。合流するというのは、本能的に彼らは自分らの種を保存していくために、近親で子孫をつくっていくとだめになるからという、本能的なあれよ。サル同士、タイワンザルとこうやってやってきてるんです。ある動物学者に聞いたら、これはそういうことやと。彼らは生き残りをかけてやってる、種の保存。非常にとうとい話なんです。それを、人間の邪魔になるからと。僕は、一代限りでも生かしてやれよと、もともと主張をしてきているんです。国際条約にありますよってにそれでやってますと、まあ、情のない答弁や、あんたも。 そやけど、城北のループバスのところ、よく、市長の決断で、桜を切らないでくれてよかったよ。もうちょっとであんたに切られるとこやったんや。切られてしまったら、もう一遍生えてこいというても、生えてけえへんのやで、あれは。命というやつはとったら戻ってけえへんのやで。 お金は循環するんです、世の中を。命というのは、循環は絶対にしないのよ、その人の命。人であろうと何であろうと。 まあ、友ヶ島のシカの話も出ておりましたが、心して、このシカの対処策を要望しておきます。 第2問終わります。(拍手) ○議長(森田昌伸君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 39番奥田議員の再質問にお答えいたします。 リーダーとしてどうかということで、ノーベル賞をとる人と「FRIDAY」に載る者とどちらが立派だと思うかと。これは言うまでもなくノーベル賞を受賞した人が立派だと、そんなふうに考えております。 それから、楽市楽座が流行の最先端を行くような店の集積になっておらないじゃないかという御指摘でございました。 流行というよりも、私は商業のSOHOというふうな解釈をして始めたわけですが、しかし所期の目的を十分達しているとは思っておりませんので、深く反省しております。 次に、大学の問題について、起債がだめになったらどうするのかということでございます。 丸正活用ということになれば、かなりコストダウンを図ることもできます。完全に起債がだめということでもないでしょうし、そうした点を勘案しながら、財源状況も十分にらみ合わせながら、財源の確保に最大限の努力をいたしまして、実現の方向で頑張りたいと考えております。 それから、いろいろ私に対する人間的なことについて御批判がございました。一つ一つお聞きすれば、ごもっともなことばかりでございまして、堂々と反論できるような立場ではございません。 私は毎日、7時半ごろに公用車が迎えに来てくれまして、日出染業のあたりから右折しまして、国道を市役所の方に向かってくるんですが、ちょうど真っすぐ曲がるところの前方50メーターぐらいところに奥田先生のお家があるわけでございまして、私は、奥田先生のような立派な政治家になりたいなというふうに頭を下げつつ、実は毎日通ってきている次第でございます。今後とも先生を見習って頑張りたいと思います。 以上でございます。 ○議長(森田昌伸君) 39番。 〔39番奥田善晴君登壇〕(拍手) ◆39番(奥田善晴君) 最後にいたします。 今、私を見習うてと、私を見習わん方がええんですわ。私を見習うたら、市長にはなれないんです。やっぱり市長というのは大事なポストなんや。職員を引っ張っていかないかん。 我々市会議員はそうと違う。自分の持論を述べてついて行ったらええ。そして、あなたの場合は、42倍、我々より重いんです。市長、昔のたんごを担いだことがありますか。そのくらい栄誉を前にさげている。中が空やったら、たんごも走らない。やっぱりそれに対する義務と責任がある。自分を厳しくやっていかないかんのです。 市会議員と一緒になんて、わしのまねをするのなら、もう一遍、市会議会に戻るかえ。僕のまねをやったら、あかんのよ。 ただ、言えることは、人生の処し方について、それぞれ考えはあろうと思います。だけど、我々、出張に行き、あちこちへ行っても、やはり恥ずかしくない市長さんになってもらわないと。和歌山市長というのはあなた一人ですよ、二人はないんやで。 ですから、見解の相違、生きざま、人生の処し方について、あなたとは見解の相違はあろうかと思います。そやけども、さっき言うたように、恩を受けたと思ったら、腹の中におさめておいて、あんな、アングラ情報で流さないように、これは要望しておきます。 いろいろな行政の内容については、まだ言いたいことはあるんですけれども、一にあなたの行動をみんなが見てるということや。下三日にして、上を見るで。あなたは職員の一人一人はわからへんけど、部下はあなたをしょっちゅう見ているんですよ。そして、あなたが危機感、大変や、それ、これせえ、あれせえ、あんたらも一緒に危機感を持ってよと言うても、ちょっといかんよ。 そして、もう一つ言いますけれども、やはりあなたは議員を嫌いよ、議員と一緒に行くのが。そやけど、公式視察とか、あるいはあなたが提唱してニュージーランドに行く花の指導者をこしらえるときは、同じエコノミーに乗ってね。自分だけ先にファーストに乗っていくというような、それはちょっとおかしいのと違いますか。普通の並みの人間から考えたら、市長みたいに偉くなったら、また考え方が違うのかもしれんけど、我々一般から言うたら、ちょっとなあと思うよ。 だから、わしのまねはせんように。わしのまねをするのやったら、市会議員にもう一遍なってもらうということで、そういうことで第3問を終わります。(拍手) ○議長(森田昌伸君) お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明12月11日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(森田昌伸君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて延会します。           午後 4時14分延会    -------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。  議長  奥田昌伸  議員  浦 哲志  議員  麻生英市  議員  佐伯誠章...